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Aside
海人「でもね、Aちゃん、俺にも言ってくれたみたいに、その優しさ、もうちょっと自分に向けてもいいんだよ？」
「じぶんに、、？」
海人「そう、自分に。よくがんばったねぇー！って、人のこと思える私偉いぞーって。すぐには難しいんだったら、俺がその役担う。毎日、頑張ったねって、今日も偉いねって言うよ」
「そんな、、どうして海人くんが…？」
海人「好きだからだよ。Aちゃんのことが」
え、、うそ、、でしょ？
海人「ふふっ、びっくりした？急に困るね、こんなタイミングで。気になる人いるって言ってたし、困らせたらごめん。でも俺、人のために泣けるAちゃんが、ツボが浅いAちゃんが、勇気をだして過去の話をしてくれたAちゃんが、好きなんだよ」
なにを言ってるの、、？
海人「Aちゃんのそばにずっと居て、隣で支えたい。ダメ…かな？」
いつものきゅるきゅるとは違って、すごく真剣な顔
「いいんですか、、？わ、私、礼儀正しくないですよ…？先輩にだって、、タメ口きくし、、それにまだ海人くんにもオドオドしてるし、、いつまでも過去引きずってうじうじしてますよ…？」
海人「いいの！タイプの礼儀正しいっていうのは挨拶もお礼もちゃんとしてるAちゃんのことを言ってたんだよ？俺には段々でいい。ゆっくりAちゃんのペースで進んでいけばいいからね。この前俺の涙を情けなくないって言ってもらったように、俺はAちゃんの不安とか悲しみとかそういう気持ちを2人で分け合いたいって思う。一緒に楽しみたいし悲しみたいし幸せになりたいの」
海人くんから出てくる言葉は、どれも私が望んでいたもので、決して彼の口からは聞けないと思っていたものだった
海人「辛い話をしてくれた後に、こんなこと言っちゃってごめん、気になる人いるって言ってたし、俺に気遣わなくていいから、無理なら無理って言ってもらっても…」
「無理じゃないです」
無理なわけがない
「私の名前を素敵と言ってくれた海人くんが、おかしくなった私を受け入れてくれた海人くんが、自分をもっと大事にしてって怒ってくれた海人くんが、私がいてくれてよかったって言ってくれる海人くんが、、私も大好きです、、」
海人「うそ…じゃあ気になる人って…」
そんなの…
「海人くんに、決まってるじゃん…」
涙で顔がぐちゃぐちゃ
こんなに幸せで、ほんとにいいの？
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作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
