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Aside
「最初から私なんていなかったみたいに、自然に。むしろ、邪魔者がいなくなってより楽しそうに見えました。私はこれ以上2人を邪魔しちゃいけないって思って、2人から離れました」
海人「ひどい…」
「しょうがないんです。合わない友だちっているから、きっとそれだけなんだって。だから私は新しい友だちを作ろうと頑張りました。でも、2人に居ないも同然の扱いを受けたからか、自信がなくて、声も小さくて、上手くいかず結局3年間、私は一人で過ごしました」
喋りながら喉の奥がきゅっと狭くなる
「私が面白くないのがいけない。『一緒にいようね』って言葉にすがって、自分から行動しないのがいけないって何度も何度も自分を責めました」
声の震えが止まらない
涙も溢れる
「それから、人と関わるのが怖くなったんです。最初に会う人には絶対嫌われたくない。好かれなくてもいいから嫌われない努力をしようって。前のバイト先ではそればっかり考えて、上手く関われませんでした。それをあっきーに相談して、今のコンビニで働くようになったんです」
海人「そうだったんだね…」
って背中をさすってくれる。ゆっくりでいいよって。
「だから、最初に、海人くんに永瀬との対応が違ったって言われて、私同じことしてるって思ったんです。それであんなにおかしくなっちゃって…すみませんでした」
海人「ううん、そんなの経験してたら誰でもなるよ」
優しく慰めてくれる
「今のコンビニで働き始めて、またあっきーがいてくれたから私らしく過ごせてますけど、まだたまに不安に思うことも多くて、、海人くんにも自然に関われたらって思うのに、上手くいかなくて、、ごめんなさい」
海人「今も、まだ、こわい？」
「……怖いです。こんな暗い過去の話をして、嫌われたりしたらどうしようって…、考えるだけで……っ、、」
海人「大丈夫。嫌わないよ」
「ほんとに、、？」
海人「ほんとだよ。こうやって自分でたくさん辛い経験をしてきたから、人を思える今の優しいAちゃんがいるんだなって思った」
目を見つめて、なだめるような声で話してくれる
海人「今までよく頑張ってきたね。すごいよ、強い。今話してくれたこともAちゃんが悪いわけじゃないんだよ？タイミングがちょっと悪かっただけ。傷つくことされてるのに、自分のせいだとか、2人のためにだとか、Aちゃんはやっぱり優しい人だね」
海人くんの言葉が、私の傷んだ心を癒していく
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作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
