わたしの幸せな時間 (ページ45)

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水族館ページ45

Aside

海人くんが話し終わってから少しして、店を後にした

車を出してもらったからここは払わせて欲しいと言ったが、海人くんは私がお手洗いに行っている間にお会計を済ませていたみたいでそれは叶わなかった

わたしはせめて私の分だけでもって言ったけど、今日はお礼だから！と、断られてしまった

何から何まで申し訳ないと思っていたら、それを見抜かれたようで、「じゃあ今度、アイスご馳走して？」と言われた

ハー○ンダッツでもサーティ○ンでも、ご馳走すると伝えると笑ってくれた

海人「この辺ね、水族館もあるんだよ！海見る前に行かない？」

行かないなんていう選択肢などない

「もちろんっ！水族館も久しぶりだなぁ…」

水族館に入り、色んな魚を見ていく

大きいのも小さいのも

見たことあるものから初めて見るものまで

色んな種類の魚がいて、とっても楽しい

今日は平日だから、人も少なくて、ひとつの水槽をじっくり見ることができた

ふれあいコーナーとかもあって、ヒトデとかナマコとかそういうのにも触ってみたりした

海人くんはほんとに魚が好きなようで、キラキラした笑顔でひとつひとつ堪能していた

子どもみたいでかわいい

一通り回ってお互い最後にもう一度見たい水槽を見てから出ることにした

海人くんはサメのいる水槽

私はクラゲのいる水槽

せっかくだから近くにあったソファーに座ってゆっくり見ることにした

室内が暗い中で水槽がライトアップされ、クラゲのきれいな色が目立つ

ふと海人くんを見ると、うっとりしている

美しい

海人くんはそれに気づいたようでこちらを見て、「ねぇっ、俺じゃなくてクラゲ見てよ」と笑っている

あぁ、永遠にこんな時間が続けばいいのに

何年先も、海人くんと一緒に居られたらいいのに

海人くんの笑顔を隣でずっと見ていたい

そんなことを思っていると、自然に口が開き、言葉が出てきた

「さっき車で聞かれたこと、なんですけどね…」