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Aside
海人「Aちゃん、今日は来てくれてほんとにありがとね。俺、まじで嬉しいの」
「いえ…、私もここに連れてきてもらえて嬉しいです」
海人「あの日さ、俺が酔いつぶれちゃった日、Aちゃんが来てくれて、まじで良かったなって思う。あん時俺、いっぱい泣いてたでしょ？あれ、いつもなんだ。いつも酔うとそうなっちゃう。だるいよね笑」
海人くんは落ち着いた声で話を続けていく
海人「俺、ああなって置いてかれることもあるの笑その度に思うんだ、俺まためんどくさいことしちゃったって。あの日もそう思ってね、あぁついにAちゃんにも迷惑かけちゃったなって思ったんだ。なんて情けないんだろうって。男なのに、先輩なのに、泣いてるところ見せてさ」
「でもそれは…」
海人「うん。そうやってAちゃんが、情けなくないですって言ってくれてね…初めてだった、そんなこと言われたの。しかも、Aちゃん泣きながら言ってくれたでしょ？それが本当に本当に嬉しくてさ。俺このままでもいいんだって、ダメなとこばっかじゃないんだって思えたの」
優しく話を被せられる。全く不快じゃない。
「はい…」
海人「あの日Aちゃんが来てくれなかったら、俺は今でも自分を情けない、どうしようもないやつって思ってたと思う。だから、俺の考えを変えてくれて、俺を生きやすくしてくれて、本当にありがとね」
優しく微笑んで海人くんはそう言った
こんな風に感謝を伝えられたこと初めてだし、海人くんが私の存在を認めてくれたみたいで、心から嬉しかった
「いえ…思ったことを、言っただけだから…」
海人「ふふっ、本心でそう思ってくれてたんだ。俺のために涙も流せるし、Aちゃんはほんとに心がきれいなんだね」
この人の言葉はどんどん私の心を奪っていく
全く嫌味がなくて、ストレートに、心に刺さる
やっぱり私、海人くんが好きだ
海人くんにも私を好きになってもらいたい
あっきーは言ってた
恋に臆病になるなって
好きになって欲しいなら、積極的に行けって
海人くんなら、この人になら、私の過去を話したい
私の過去を知った上で、私を好きになって欲しい
作った私じゃなくて、好かれるように努力している私じゃなくて
ありのままの私を好きになって欲しい
そう思った
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作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
