ドライブ ページ41
海人side
さっきからAちゃんがずっとケラケラ笑ってる
とっても楽しそうでかわいいんだけど…
「ねえ、そろそろ笑いおさまらない…？」
A「すっ、すみませんっふはっいやっ、だって、ここまで被ることある？ははははっ、おかしいっふふ」
あ、今タメ語入った
1人でも楽しそうならいっか！この子ツボ浅めで、いっぱい笑ってて、ほんとにステキ
「俺たち、気が合うのかもね？」
目の前には
自分たちの分までそれぞれ買っていたので、カフェラテが計4本
チョコレート2袋
飴玉2袋
確かにシュール
A「そうですね！ふふっ帰りの分までちゃんとありますよっ、、？」
「確かに〜！食べ比べられるしね！俺ら買い物上手〜！じゃあ、そろそろ行こっか！」
車のエンジンを掛け、走らせる
このままずっとAちゃんの笑顔を見ているのもいいけど、海にも行きたいもんね
今、雰囲気いい感じだし、この流れでAちゃんのことたくさん聞けるかな？？
「Aちゃんは、あっきーと幼なじみなんだっけ？」
A「ふふっ、ふぅー。そう！家が近所で保育園から一緒です」
「すっごいねー！どこまで一緒だったの？中学？」
A「そうです、高校で離れちゃって…」
「そっかぁ、ずっと一緒にいたのに寂しかったね」
A「そうですね…。でもいつまでもあっきーに頼ってばっかじゃ生きてけなかったので、ちょうどいい機会だったのかな…なんて思ったりしますけど…」
「あっきーに頼ってばっか？」
A「そう…、友だち作りも、学校生活も、あっきーがいたから上手くいってたんだって、気づいたんです。私1人じゃなんにもできないって。」
高校でなにかあったのかな？
聞いても……いいかな？
ここじゃない？
ぐるぐる考えてると無言の時間が続いてしまう
A「なんか、ごめんなさい、またネガティブ発言しちゃって、せっかくのデートなのに…あ！カフェラテ！飲みます？ストロー刺しますよ！」
「あ……じゃあ、お願いしようかな」
無言から救ってもらった形になってしまった
さっきとは明らかに違うAちゃんの笑顔
おそらく高校であった出来事が今も心に残っているのだろう
あとでこれを掘り返すのも、嫌だし
目的地までしばらくあるし、ここで……
A「はい！行きは私のカフェラテです！どうぞ！」
俺は今からこの笑顔を奪うことになるだろう
それでもどうしても知りたい
Aちゃんの過去に寄り添っていくために
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
