わたしの幸せな時間 (ページ40)

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Aside

海人くんとのデート

前に買った黄色いワンピース
ちゃんと買ったきっかけになった人と遊ぶときに着るなんて、小っ恥ずかしい

それでも似合ってるって言ってもらえて嬉しい

今日、すっごいたのしみ
昨日まで不安とか、緊張で行くのが嫌になってたけど、いざ海人くんの車に乗るとすっごく楽しい

車を出してもらうから、お礼をするためにコンビニに寄ってもらうことにした

2人で車を降りてお店に入る

海人くんはここでお手洗いを済ませるみたいでその間にかごに商品を詰めていく

カフェラテ系かお茶、どっちがいいんだろう

こぼさないようにペットボトルの方がいいのかな

車は綺麗にしてるみたいだからお菓子系はNGかな

なんて爆速で色々考えた末

厳選された商品をレジに通してもらう

ちょうどレジが終わったくらいで海人くんが戻ってきた

海人「あれ、買い物終わっちゃった感じ？俺買いたいものあるから、Aちゃん先車戻ってる？」

お言葉に甘えさせて頂こうかと思ったけど、気になる雑誌があったからそれを見て待っていると伝えた

雑誌の種類の豊富さに感動して、色々手に取っているとあっという間に海人くんが買い物を終えてこちらに向かってきた

「あ、海人くん、お買い物出来ました？」

海人「……」

大きい目でじっと見つめられる

「えっと…、？」

海人「やっぱりかわいい」

「え？あぁ、ワンピース。このスカートの形が…」

海人「ううん。ワンピースもだけど、Aちゃんが、かわいい」

顔が熱くなるのを自覚する

ドキドキして、声が出ない私を見透かしてるみたいに、私の返事を待たず海人くんは「戻ろ〜」ってにこにこしてる

あ、あざとい、、

＿＿＿

「あのっ、これ…」

車に戻ってお願いしますと言ったあと、すぐに飲み物を差し出した

選ばれたのは、カフェラテでした。
運転するからストロータイプのものを

がしかし

なぜか私の方にも飲み物が差し出されていた

違う種類のカフェラテ

状況を整理していると先に海人くんが口を開いた

海人「あー！それ！迷ったやつ！っていうか、Aちゃん、俺と同じもの買いすぎじゃない！？」

海人くんの膝の上にあるものと私の膝の上にあるもの
見比べるとメーカーこそ違えどまるで同じものだった

ストロータイプのカフェラテ
パウチになってるチョコレート
個包装になってる飴玉

まるで同じ

それがなんかおもしろくて、笑いが止まらなかった