デート！？ ページ37
Aside
結局話せなかったなぁ…
ま！でも、わたしにはあっきーがいるし！
あっきーとふたりなら楽しくてさっきの愚かな気持ちも治まるでしょ！
いっぱい話したいことあるもんね！
「あっき…「Aちゃん！」
「か、海人くん！？帰ってなかったんですか？」
海人「うん！ねぇ！今度デート行こうよ！」
デデデデデ、デート！？
「デート！？」
デートってなんだっけ？、え？あれだよね、あのカップルがお出かけするやつ。
「なんで…？」
素朴な疑問。なぜ急に？
海人「なんでって…、えっと、その…そうだ！ほら、この前のお礼！したい！！｣
絶対今考えたでしょそれ
「え、でもそれはキリがないからやめようってなりました…よね？」
海人「え？そんなことになってたっけ？記憶にないな〜、大分迷惑かけたし、俺してもらったままはちょっとやだなぁ…だめ…？」
絶対覚えているはずなのに、しらばっくれてるな。これは。
そして、まーた目をきゅるきゅるさせている
わざとじゃないよね？毎度毎度自分の可愛さ分かってやってる？
私はこの顔にすこぶる弱い
また二つ返事で「いいですよ」って言いそうになるけど、飲み込む
「か、考えます…」
だってデートだよ？
私は海人くんが好きだけど、海人くんはそうじゃない
きっと楽しかったり嬉しかったりすることも多いだろうけど、なにかの拍子で今日みたいにまた負の感情を抱いてしまうかもしれない。
そんな自分になるのが、怖い
し、私だけの片思いって再認識して、傷つくのも怖い
今ここで返事をするのは難しかった
お高くとまっちゃってる自覚はある
なんだよこいつって思われちゃうかな
海人「うんうん！考えて！また明日にでも返事聞かせてよ〜！ちなみにプランは俺が考えるからさ！じゃあね〜おつかれ〜！」
私の心配をよそに海人くんは笑顔で私の前から去っていく
あっきーにもばいばーいってして店から出ていった
…………
「あっきー！！！！！！」
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作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
