海人の恋愛相談 ページ36
海人side
久しぶりにあっきーに会った
廉の代わりだって
これまでは夕方のシフトで被ってたけど、大学が忙しいらしく久しく姿を見ていなかった
Aちゃんが掃除をしてくれている間に会わなかった間のことを聞いたりした
あと、情報収集もね
この前の一件から俺はAちゃんを好きになってしまったみたいで……
冷蔵庫とか、変なクレーマー(？)とかの事件を超えてってこの子を守りたいって思ったし
四六時中Aちゃんが頭に浮かんで、あの時くれた言葉も胸に染み込んだままずっと残っている
あっきーはAちゃんと長い友だちだから、Aちゃんのことをよく知ってるはず
何か聞き出せたらいいな
なんて軽い気持ちで聞いてみた
「ねえねえ、あっきー、Aちゃんてどんな子？」
あ「なに？急に、かいちゃんとA、2人でよくやってるんじゃないの？」
「いやいや、まぁね？シフト被ってるけどさ…なかなか、敬語も抜けなくて、本心？がまだ伝わってこないんだよー」
あ「あ〜…あの子はね、なかなか難しいよ。人間不信みたいなところあるからね」
「え？そうなの？」
あ「うん、詳しくはAのことだから勝手に言えないけど、相当人間関係で苦労してきてるからさ、気長に待ってあげて？」
「そうなんだ…」
俺が名前呼びを提案した時のあの焦りようと、なにか関係があるのかな？
あ「それでも、そうやってかいちゃんがAに歩み寄ろうとしてくれてるの、私は嬉しい。すっごくね。ありがとう！」
「どういたしましてっ！ちなみにさ…Aちゃん、恋人いたことあるの？」
あ「えー？なに、そういうこと？簡単には渡さないよ〜？」
「ははっ、なんで分かんの！｣
あ「いや、分かるでしょ普通笑笑、それは本人に聞いてみたら？あと、過去のこと大して知らないのに告っても逆効果だかんね。ちゃんとAの抱えてるものを知って、それでも好きって思うなら、告白とか、そういうのすんだよー？」
「分かった！ありがとう」
そんな話をレジをこなしていく間でしていたら
あっという間にあがる時間になってしまった
今日はAちゃんと全然話せなかった
Aちゃんが抱えているもの、思っていること、知りたいし、助けになれるならなりたい
こんな、レジをしながらの2時間じゃ到底足りない
どうしたものか………
そうだ！デートしよう！！！
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作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
