わたしの幸せな時間 (ページ33)

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海人side

彼女が促してくれたおかげで、何回か深呼吸をして、ようやく言葉を出せるようになった

「ごっ、ごめんねっ…こんなっ、めんどくさかったよね…」

A「ふふっ、めんどくさくないですよ？いつものお礼が出来てるみたいで私はうれしいです。はい、これお水です。ちょうどコンビニがあったから寄ってみました」

彼女が笑顔なのは暗い車内でも分かった

「え…？そんなっ、悪いよ、ただでさえ急にお迎え頼んじゃったのに…」

A「気にしないでください、ほんとに嬉しいんです。ほら、見てください！アイスもありますよ！ここ、うちとは違うコンビニだからなかなか見ないものもありましたよ〜」

なんていい子なの？

本心で言ってるんじゃないかって錯覚しちゃう

こんな気を遣わせてしまって、面倒じゃないわけが無い

「うっ、おれっほんと、情けないよ、、バイト先の後輩ちゃんにこんな面倒みてもらって、、面倒だったでしょ？、ほんとにごめんね、」

A「…はぁ」

ため息をつかれてしまった、自分でも思う

素直にありがとうと言えばいいのに、さっさと笑顔になっていつもの俺に戻ればいいのに、、今の俺には出来なかった

いっそのこと罵られた方が、今後気をつけるきっかけになるだろう

死ぬほど落ち込むだろうが

次に掛けられる言葉に怯えてぎゅっと目を瞑る

A「どこが情けないんですか？」

「え？」