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Aside
掃除用のモップを片手に持ちスタスタと歩いてレジへ向かう。
「おはようございまーす」
とパートさんに声を掛ける。
そして高橋さんの方を向き
「あ…えっと、はじめまして。春野と言います。よろしくお願いします。」
と軽く自己紹介をしてペコッと頭を下げた。
海人「はじめまして！春野さん！高橋です。これから被ること多くなると思うのでよろしくお願いします！」
なんと明るい人なんだ……
キラキラした笑顔だなあ……。
イケメンだし……。
と、考えていると、少し遅れて永瀬がやって来た。
永瀬「おはざーす。うぇーーい海人〜！久しぶりやない？」
海人「れぇん！久しぶりー！今日楽しみにしてた！最近大学どんな感じ？？」
とても楽しそうな雰囲気になったところで私はその2人から離れ、パートさんから軽く引き継ぎを受け、交代してレジに立つ。
ワイワイ話してる2人の掛け合いが耳を通り抜けていく。
お客さん居なくて良かったな。うるさいって怒られちゃうもんね。こんなの。
………………………。
仲良くなるの……むずかしそうだな………
なんて、若干センチなことを考えていると、視界の端で何かが動いた。
あ、ヤバい！掃除！！！！
気づいた時には遅かった。永瀬は私が準備したモップを片手に売り場に出ている。睨みつけていると、永瀬は私の方に軽く振り返りウィンクをしながら親指を立ててきた。
ヤバい。ムカつく。
怒りを鎮めようと無心で割り箸やおしぼりなどをレジに補充していく。
もう、なんで今日に限ってお客さん居ないんだよっ
と存在しない想像上のお客さんにも八つ当たりする
あっちのレジにも補充しないとだよね……
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作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
