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Aside
なにごとなの？
とんでもないことってなに？
事故とか怪我じゃないよね？
そんなのだったら私じゃなくて救急車呼んでるはず…
とかぐるぐる考えていると電話がかかってきた
反射的に出るとガヤガヤの中から永瀬の声が聞こえた
永瀬「春ちゃーん、今から空いてるやろ？海人が大変なことになってるから来てよ〜」
「大変なことってなに？今どこで何してるの？」
永瀬「駅前の店で飲んでんの〜、海人と2人で♡」
「なっ、さては酔っぱらいだな！？絶対お断り！断固拒否！酔っぱらいの世話は承っておりませんっ」
それに男子2人で飲んでるところにノコノコ行くのは嫌だ
海人くんには…会いたいけど
永瀬「まぁまぁそんな冷たいこと言わんでよ〜、なぁ？、海人？Aちゃんに来て欲しいよな？」
海人「え！？Aちゃん！？会いたいよぉ、でも、こんな時間に呼び出したりしたら嫌われちゃうよ…うっうわぁーーん」
「え！泣いてるの？」
今、会いたいって言った！？
永瀬「あー泣かしたー、ってのは冗談として、海人今日ぐずぐずやねん、俺も酔ってるし送ってくにしても危ないやろ？やから、春ちゃん、車で迎え来たって♡」
答えはひとつに絞られてしまった
＿＿＿＿＿＿
店の駐車場に車を停めて店内に入る
店員さんに友人を迎えに来たと伝え2人の姿を探す
永瀬「春ちゃーん、こっちやこっちー」
声のする方に目を向けると
いつもより顔の赤い永瀬といっぱい泣いたであろう海人くんがいた
海人くんは壁にもたれかかって目を瞑っている
2人のいる席に近づいて、永瀬にだけ声が聞こえるように話しかける
「ちょっと飲みすぎなんじゃない？」
永瀬「あー、海人最近大学忙しいみたいでな、それ紛らわすために飲もってなったんやけど。相当ストレス溜めてるみたいで酒止まらんかったんよ。海人は泣き上戸だからこうなってんのよ」
そうだったんだ…
この前だってバイト遅れてきたもんね…
人一倍頑張る性格なんだろうなと思う
自分だって大変なのに、私の心配もしてくれて、自分より相手を思っていることを感じて、また好きになる
永瀬と話していると気配を察知したのか海人くんがぱちっとめを開ける
目が合うとすぐに目をとろーんとさせて
海人「あ！Aちゃんだあ！来てくれたの？やったー！会いたかったよ〜」
かなり酔ってるな
しかし、かわいい
私はこの人を安全に家に送り届けることを決意した
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作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
