とんでもないこと ページ29
Aside
「ってことがあったの！」
な「えー！きゃー！2人で車！？すごーい！！脈アリだよそれ！絶対！！」
「いや…でもね？タイプの人は礼儀正しい子なんだって」
な「え？A違うの？挨拶とかお礼とかちゃんとしてるんでしょ？」
「まぁ、それはそうだけど、海人くんの前で永瀬とかパートさんにまでタメ口なときあるし…」
な「それは、礼儀…かぁ？」
「礼儀でしょ！日本人の文化！敬語が欠けるなんて…」
な「うーん、まぁそうかぁ…でも、私にはAのこと言ってるように感じるけどねぇ？」
と話し合っていると講義が始まる
今日はこの講義だけ受ければいい
そして、なっちゃんとそのままショッピングに行く約束をしている
大学へは車で通っているから、そのままどこにでも行けちゃう
いやお前車も免許も持ってたんかーいと思われるだろうが、田舎なので当然のことなのである
コンビニは駐車場の制限があるから私の家からでは車で通うことが出来ない。不便すぎるが、いい運動にもなるので、不満はない。
ボケーッとしてるだけで講義が終わった
「よっしゃー！乗り切ったぞ〜！！いこ！なっちゃん！」
な「うぇーい！どこ行こっか？Aの車だから遠慮しないぞ〜！」
私たちは遊ぶときには交代で車を出す
今日は私の当番
「いいでしょう！ただ…次回は私も遠慮しないからね」
そんなこんなで車でも話に花を咲かせまくる
なっちゃんのバイトの愚痴だったり、恋バナだったり…
私、こんな友だちいて贅沢だな〜って思う
あのころの私にも教えてあげたいなぁ
なんて、ちょっと昔のことも思い出したり
＿＿＿＿＿
な「よーし、欲しいもの全部買えたわ〜」
満足気ななっちゃん
爆買いの様子を隣で見ていた私も感化されて何着か服を買ってしまった
しかも黄色のワンピース…
我ながら単純な人間だわ…
車でなっちゃんをおうちまで送っていく
な「今日は運転ありがとね〜！次は私ね〜！」
キリがないからって運転のお礼の品を渡し合うのも辞めた
「はいよー！楽しみだ、次も」
ばいばーいっておうちの前でなっちゃんをおろして、車を発進させる
とっくに夜になってる
今日は晴れてたから星がよく見えそうだな
なんて思いながら家に駐車すると携帯の通知が鳴った
なっちゃん忘れ物でもしたのかな？
永瀬春ちゃん、今から空いてる?
海人がとんでもないことになってるんやけど、来てほしい
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作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
