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Aside
負の感情を誤魔化すかのように、口を開く
「海人くんは、優しいですね。きっと色んな人に好かれてるんだろうなぁって思います」
はは
なんて誤魔化し笑いをしてみる
恋人…いるのかな
胸がチクチクする
海人「んー。どうだろ？俺、誰にでも優しくするわけじゃないからなぁ」
「え？」
海人「ホントだよ？こうやって車乗せたのもAちゃんが初めてだし」
ほんとに？
「こ、恋人さんとかは…？、」
海人「いないよ〜笑久しく居ない笑あ！Aちゃん、もしかしていた？恋人…」
にこにこしてたのが、急に心配そうな顔に変わる
「い、いませんっ」
海人「はぁ〜。良かったぁ〜！」
ど、どういう意味だろう…
赤信号で止まって海人くんと目が合う
海人「気になってる人とかは…？」
真剣な目にドキドキする
「い、一応…います……」
海人「いるんだ、どんな人？」
あなたです！と大声で言いたい！
が
「笑顔が素敵で、人のいい所を見つけられる人ですっ」
海人「それ、タイプまんまの人じゃんっ」
あははって言って
真剣な目から打って変わって楽しそうな笑顔に変わる
そうそう。その笑顔が素敵なんだよ
今日はコロコロ表情が変わって可愛いなぁ
信号が青に変わって車が動く
「あ、あの看板のちょっと先行ったところです」
あぁ。もう着いちゃう
そりゃそうだ、チャリで行ける距離だもの…
海人「もう着いちゃうのか…」
まさかの同じことを考えてくれていて、簡単に嬉しくなる
家の前で車が止まる
優しいブレーキ
海人「はーい！とうちゃーく！」
「今日は本当にありがとうございました！あの、これまた今度ちゃんとしたもの用意しますけど、お礼第1弾ってことで…」
海人「え！なになに！わー！おにぎりとサンドイッチじゃん！おなかぺこぺこだったからちょー嬉しい！ありがとうね！」
よかった。喜んでくれてる
海人「お礼なんてこれだけで十分すぎるよ！俺が無理に乗せちゃったみたいなもんだし」
「いやいや！ほんとに助かりました！楽しかったし…ありがとうございました！」
海人「俺もたのしかった！どういたしまして！じゃあこれいただくね。ありがとう」
車のドアを開けて車の外に出る
思ったより雨と風が強くなってる
海人「風邪ひいちゃうから中入って、おやすみ」
おやすみなさいって返事をして、家に入る
おやすみなさいって
なんかいいな
今日はいい夢みれそう
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作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
