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Aside
タイプ…
聞けたけど………
礼儀正しい子って
私、結構詰んでない？？
だって、先輩の永瀬にだって、仲のいいパートさんにだって、わたしはタメ口だ
礼儀もクソもない。
これ、もしかして遠回しにお前みたいのじゃないよって言われてる？？
っていうか、もしかして。既にそういう相手がいるんじゃ…
そ、そ、そ、そ、そんなわけ………
ない……とは言いきれない……
海人「Aちゃん？どうしたの？大丈夫？」
「はいっ？あっ、はい！大丈夫です！礼儀正しい子…なんですね…。」
海人「うん！Aちゃんの好きなタイプは？」
「えっ、私ですか？」
予期せぬ質問に驚いた声が出る
海人「そう！気になる〜！」
「えっと…笑顔が素敵で、人のいい所を見つけられるような人……ですかね…」
わたしは目の前にいる人を思いながら言葉を発していく
海人「すてき〜！」
海人くんは楽しそうに手をぱちぱちさせてる
あなたのことだよとか思いながら、これ以上掘り起こされるとボロが出てしまいそうになるので、外にゴミを見に行く
おっと？
「くっ、やっぱりかぁ」
外ではパラパラ雨が降っている
ゴミはほぼないから捨てる必要はなさそう
「チャリすっ飛ばせばいけるな」
2、3回深呼吸をしてから店内に戻る
海人「外、雨降ってた？」
「え、なんで…」
海人「さっき雨の匂いしたからさ。それに、服、濡れてる」
「犬…？ですか？」
海人「ははっ！犬って笑笑結構わかる人いるよー？」
「はっ、先輩に犬だなんて…失礼しました」
海人「ぜーんぜん！笑おもしろいよ！ていうか、Aちゃん今日自転車だよね？傘持ってきた？」
「傘、ないので自転車すっ飛ばして帰ろうかなって…」
海人「何言ってるの！路面濡れてるんだから危ないでしょっ」
また、怒られた…
でも、私を思っての言葉だってすぐ分かる
なら、どうしたらいいって言うんだい？
海人「俺が、送ってくよ。車で来てるし」
えっ
願ってもないことだけどそんなの、、
そんなのって、、
「いやいやいや！傘！傘買います！ここで！」
だって、恋人がいるかもしれない異性の車に乗るわけにいかない
という私の倫理観はまたもや海人くんのきゅるきゅるな大きい目によって打ち砕かれたのである
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作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
