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Aside
その日のバイトが無事終わった
海人くんが帰るときに「Aちゃん、おつかれさま。今日は特によく頑張ったからゆっくり休んでね」
って言って、チョコレートをくれた。すっごく甘いやつ。
あぁ、すきだなぁ
とここでも感じさせられる
次の日大学で海人くんを好きだと自覚したことをなっちゃんに報告する
な「きゃー！なにそれー！！めっちゃ恋〜！！」
なんてなっちゃんは1人で盛り上がっているけれど、
私は正直困惑していた
20歳で初恋とか、こじらせすぎじゃない！？
とか
成人済みの初片想いとは！？
とか
上手くいくの！？これ！
とか
自分から傷つきに行ってない！？
とか……
でも、そんな私をなっちゃんは簡単に救ってくれる
な「いいよ！いいよ！！A！進んでるよ！このまま相手を好きにさせて、見事初カレ誕生の未来が見えるよ！」
「そうかなぁ…私好きな人いたことないし、どうやって接していけばいいのか余計にわかんなくなっちゃったよ」
な「大丈夫、大丈夫！Aが自分自身とその人を好きな気持ちを大事にしてれば！私の読みが正しければ、全然無理そうな恋じゃないし！」
「私自身と、海人くんを好きな気持ち…？」
な「そうそう！例えば相手のタイプに近づくように努力しようと努力しすぎるとどんどん自分を見失ってっちゃうから、Aらしさを残しながら、変えれるものは変えてこーマインドで！みたいな？」
なるほど…
私らしさを残しながらタイプに近づく…
タイプ？
「私海人くんの好きなタイプどんな人か知らないや」
な「だったら聞くだけ〜！次いつシフト被るの？土曜日？」
「そ、う、だ、ねぇー」
一応シフト確認してみるか
今週は、平日のシフトを永瀬に変わって欲しいって言われたから…
火水土日の4日ね
あれ？水曜日って…
「あ！今週は永瀬に変わって欲しいっていわれたから、水曜日の夕方？被る！」
いくら自分の恋心に困惑しているとは言え、好きな人とシフトが被るのはしっかり嬉しい
な「やったじゃん！話せるね！」
「うん！しかも、17:00〜22:00だから5時間も一緒だよ〜！」
な「チャンスでしかない！タイプ聞いて、アピールしよ！」
「上手にできるか分からないけど、私なりにがんばってみる！アピールはちょっとわかんないけど、タイプくらいは聞いてやる〜！！」
水曜日、楽しみだなあ〜！！！
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作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
