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Aside
た、たおれるっ
後に襲う痛みに怯えながら目をぎゅっと瞑る
予想とは違い、頭に衝撃と痛みはなかった
何が起こってるのか分からず恐る恐る目を開ける
すっごい焦った顔した海人くんと目が合う
海人くんが私の身体を支えてくれたみたい
海人「大丈夫！？怪我してない！？」
「だ、だいじょうぶです、おかげさまで…あ、ありがとうござ…」
海人「もう！何してるの！Aちゃん！あんなところに足かけたら危ないでしょっ！俺が来なかったら大きな怪我するところだったよ？」
「ご、ごめんなさ…」
海人「はぁ…」
ため息つかれちゃった…
なんだこのめんどくさい女はとかって思われたかな…
あ！ていうか！私じゃなくて
「かっ海人くん！け…が……は、？｣
全部ちゃんと言う前に、背中が急にあったかくなる
これって、もしや、ぎゅってされてる？
海人「ほんとにさぁ…。良かった…怪我なくて。」
すごく安心したような低い声が耳に届く
心臓がバクバクする。
自転車で、上り坂を登るときよりも。
遥かに大きく、速く
「あ…の…、ご心配お掛けしました…。今度から踏み台使います」
海人「うん。そうして。俺ほんとに死ぬほど焦ったんだからね？廉にAちゃんが冷蔵庫行ったって教えてもらったから来てみたら、とんでもない姿勢で上のもの取ろうとしてるんだもん」
「はい…すみません。あ、の、海人くんお怪我は？」
海人「俺？俺は大丈夫だよ。もうあんな無茶しないでね」
「良かった…。気をつけます。助けてくれてありがとうございました。」
海人「どういたしましてっ」
「あ、あの、そろそろ離して…」
海人「わぁ！ごめんっ！安心してつい！」
背中の暖かいのが急になくなってちょっと寂しくなる
「い、いえ、戻りますか…」
残りのドリンクは海人くんに出してもらった
その間私は冷蔵庫にいるのに
すっごく、
あつかった
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作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
