冷蔵庫 ページ16
Aside
おかしい
高橋さん…じゃなくて海人くん。
半ば強引な成り行きですることになった名前呼びだが、未だに慣れない
なんか、恥ずかしい。呼ぶ度ドキドキしてしまう
ところでなにがおかしいかというと、海人くんの様子がおかしい
名前で呼ぶことになったのは遡ること2週間ほど前
それからというもの
海人「Aちゃーん！お掃除いっしょにやろ！」
とか
海人「Aちゃんっ品出し？俺もやるよ〜」
とか
なんかずっと引っ付いてくる
一体なんなんだと困惑していると永瀬がニヤニヤしてくる
大変腹立たしいのだが、今回ばかりは一体この行動にどんな意味があるのかを教えて欲しい
永瀬「なんなーん、自分ら。急に仲良くなってるやんか。お互い名前で呼んでるみたいやし？」
ニヤニヤするな
海人「そーなの！もう既に廉よりAちゃんと仲良しかもよ〜？」
あなたもそんなにウキウキしないでよ
自動ドアが開く
永瀬・海人・A「いらっしゃいませ〜！」
お客さんが来たということは2人にレジをしてもらえれば私は開放される。
よし。チャンス
「ねぇ永瀬。私冷蔵庫行ってくるね」
ドリンクとかを補充するために冷蔵庫に入る。
最近の行動からまた海人くんが一緒に入ってきちゃうんじゃないかって危惧してたから、ちょうどお客さんが来てくれて助かった。
永瀬「おん。りょーかーい。あざーす」
永瀬にだけ行き先を伝え返事をもらって冷蔵庫へ向かう。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
やっぱりここ落ち着くわぁ〜
この機械音も外界と遮断されてる感じがしていいんだよねぇ
ルンルンでドリンクを補充していく
ちょっとだけ店内を見れる隙間があるからそこから眺めてみる。
げ、結構混んでるな
これは戻ってレジの補佐しないといけないかも……
あとこの段だけだし、ごめんっ2人とも！もう少し待っててねぇー、！
急いで補充をしていく
よしっ！あとこれだけだ！
うそじゃぁん…これあんな高いとこに置いてあんの？？
最後の1種類だけとんでもないところに在庫が置いてある。
これ、誰が取れんのよっ
あ、でも、ここ乗れば意外といける？
ちょっとした棚に足をかけて背伸びをして、腕を伸ばす。
ヤバい。足つる。
と思ったときには時すでに遅し。
バランスが崩れて後ろに
た、おれ…
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作者名：ぺとり | 作成日時：2024年3月26日 22時
