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あの部屋から出てきたふわっちは、顔色が良くなかった。あの部屋で何があったんだろう。
A「お風呂に入っておいで。服はこっちで用意しておくから」
甲斐田「ありがとうございます」
A「何俺の顔みてんの？俺の顔になにかついてる？」
加賀美「いえ！、そのこの家物少ないなと思いまして」
A「物少ないから何？それ君らに関係あんの？」
不破「あ、の」
A「なァに？不破クン」
不破「お、お兄さんの名前教え欲しいんやけど」
ふわっちのその質問にお兄さんの表情が変わった気がした。確かにこの人は僕らに名前を教えてくれない。なにか言えない事情でもあるんだろうか
不破
A「別に君らに教える必要ないから、君らを拾ったのはあのまま彼処で野垂れ死なれても困るからここに連れてきただけだから。君らを助けたわけじゃない。あのまま君らを警察に保護してもらっても良かったんだけどね。警察に行くのめんどいし君らの事聞かれても君らのこと知らないから俺の家が近かったから連れてきた。俺がどんなやつだろうと君らに関係あんの？名前だって剣持クンが勝手に名乗っただけだし」
不破「すみません」
A「なんか面倒くさくなってきたな.....コロスぞ」
僕は聞こえてしまった。お兄さんが誰にも聞こえない声でコロスぞって言ったのを...このお兄さんもあの人たちと同じなのかな。あの人達みたいに僕達に酷いことするのかな
A「剣持クン何みてんの？まだ僕になにか言いたいノ？」
これ以上刺激したらダメだと思い僕は首を横に振った
A「嘘はよくないヨ？僕ね色んな人間見てきてるから目見たらウソついてるかついてないかわかるんだよネ。何言いたいノ？」
剣持「ち、い、さ、い、こ、え、で、こ、ろ、す、ぞ、っ、て、い、っ、た、よ、う、な、き、が、し、て、こ、ろ、す、ぞ、っ、て、い、い、ま、し、た、か？ぼ、く、の、か、ん、ち、が、い、だ、っ、た、ら、す、み、ま、せ、ん(口パク)」
A「耳良すぎんだろ。言ったよ。言ったけど何？文句あんの？勝手に俺の事探ろうとして、鬱陶しい。ダルい。メンドイ。そういう奴ら見るとコロしたくなんだよね。心も体も精神的にも」
甲斐田「っっっ」
A「優しくされたからって人のこと信用しすぎなんだよ。あんま信用しない方がイイよ」
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作者名：46 | 作成日時：2024年3月10日 14時
