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ガタン
あの人が家を出て2時間が経った。あの人に入るなと言われた部屋から物音が聞こえてきた気になってドアノブに手をかけようとした時に甲斐田に止められた
甲斐田「勝手に入ろとして、バレたら殺されちゃうかもしれないからやめた方が」
あの人の事信用しすぎやない？自分のこと名乗らない。なんの仕事してるか教えてくれない...でも、きっとあの人も俺達に....あの男と同じようなことするに決まってる。....違う....俺は望んでるのかもしれない。殴られたり蹴られたりすることに.....
加賀美「でも、大切なものだと大変ですし確認してみるのは」
剣持「ダメ(口パク)」
不破「バレたら、バレたらやし」
そう思って俺は入るなと言われた部屋の扉を開けた。扉を開けた先にあったのは沢山の人形だった。
甲斐田「ひ、ひと？」
加賀美「やばいですよ。出ましょう」
不破「この人形、本物みたい」
A「おい、何したんだ？」
いつの間にか、帰ってきてたのか扉の前にはお兄さんが立っていた。
お兄さんの後ろには怯えた表情のもちさん
不破「え、っと、も、物音して」
A「オレ、言ったよな？此処に入んなって。不破クンは日本語通じないの？」
明らかにあの優しかったお兄さんの顔じゃない。目の前にいる人は誰？
不破「ごめんなさい」
A「剣持クンちょっと、この耳栓して甲斐田クンと加賀美クンの所に行っててくれる？あの二人にも耳栓渡しておいてオレ不破クンとお話しないとダメだからさ」
もちさんは、俺の方を1度見てそしてお兄さんの顔をみてリビングで待つ2人のところに行ってしまった。ってかあの二人逃げたよな？
不破「あ、あの」
A「.....不破クンさ、標本って知ってる？」
不破「えっ、？」
A「質問に答えろ。知ってるかって聞いてんの」
不破「し、ってます」
A「此処に居る人形本物の人間みたいでしょ？」
不破「は、い」
A「その通りだよ。此処に居る人形は元々生きてた人間俺の恋人達。」
不破「っ」
思い出した。ニュースで話題になってたことがあった。女性が複数人行方不明になってた事件...犯人の名前は殺山A.....今目の前にいるこのお兄さんだ
A「その怯えてる目イイネ。キミがオレの恋人だったら今すぐにその中身をくり抜いて綿詰めて飾るんだけどネ。でもキミ恋人じゃないカラ出来ないんだよねー残念。ねぇ。不破クンこのことあの3人に言ったら」
コロスからそう言ってお兄さんは部屋を出ていった。
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作者名：46 | 作成日時：2024年3月10日 14時
