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私達が目を覚ましたら、道端に捨てられていた。周りの人達は私達がボロボロで道端にいるのが珍しいのかスマホで写真を撮っていた。もしこれがあの人達に知られたら...そう思って他の3人を見た。甲斐田さんは余っ程怖かったのか小さな声でごめんなさいと何度も繰り返していた。剣持さんと不破さんは無言のまま下を向いていた。そんな時1人の男性が私達を撮っていた人たちに注意をしてくれていた。
お礼が言いたかった。助けてくれてありがとうございますと。それは剣持さんも同じだったのか助けてくれた男性に何かを伝えていた。剣持さん....声が。すると男性は食べ物を持ってないと言った。その返答に剣持さんは首を振って今度は口パクでありがとうと伝えていた。男性はお礼を言ってることがわかったのかお礼なんて言わなくてもいいと言って立ち去ってしまった。きっとこれから仕事なのだろう。目の下に凄い隈が出来ていた。
どれぐらい時間が経ったのか分からないけれど、あたりはもう暗くなっていた。
お腹も空いたし、寒い。そう思ってるとまた朝にあった男性が私たちに気付いて、家へと招待してくれた。男性の家は広くて....暖かくて....心地のいい所だった.....この人はあの人達に私達の居場所を教えないだろうか。
そんなことを考えていると、食べられないものを聞かれて納豆と答えた。甲斐田さんはトマトと答えて、不破さんと剣持さんは何も言えずにいるとパスタを作ると言って立ち上がろうとしていた。甲斐田さんが部屋を汚した事を伝えると大丈夫と言って甲斐田さんが泣いてしまった時も優しく甲斐田さんを抱きしめ頭を優しく撫でていた。甲斐田さんが泣き止んでまた立ち上がった彼に剣持さんは手伝うと言って彼と一緒に台所に行った。それから数分後には美味しそうなパスタやサラダ、スープをもって彼と剣持さんが戻ってきた。
剣持さんに名前を教えてもらったのか、彼は私達の名前を呼んでくれた。
名前を呼んでくれたその声が優しくて...私達はみんな泣いてしまった。
それでも彼は私達が泣き止むまで優しく頭を撫でて優しく抱きしめてくれた
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作者名：46 | 作成日時：2024年3月10日 14時
