私の幼馴染 (ページ16)

今日:10 hit、昨日:6 hit、合計:10,210 hit

16 ページ16

次の日、ボサボサの頭を見て
髪の毛を乾かさずに寝てしまったことを思い出した。

あーもう昨日セフンが変なこと言うから、
またやっちゃった。

髪を乾かさずに寝てしまうことはよくあるのだけど
いつもセフンにすぐバレる。

今日もどうせすぐ気づかれるんだ。

そう思いながら
自分の髪を必死にとかした。

支度も終わって外に出ると
ちょうどセフンも来たようで

SE「おはよ」

眠そうな顔。

セフンは私の頭を見ると
クスッと笑いながら
SE「また乾かさずに寝たでしょ」
そう言いながら私の髪をなでた。

『セフンのせい！』

少し怒ったふりをして
私が歩き出すと

ふははーって大爆笑したセフンは
SE「ごめんごめんー」
なんて適当に謝りながら
少し早足で私の隣に並んだ。

今日もいつも通り満員電車に揺られる。

珍しいことといえば
私が携帯を触っていると
セフンもそれを上から除いて
「あ、その服かわい」とか、
「次のネイルはそれだな〜」とか、
「ちょ、俺まだ見てる」とか。

勝手に覗き込んで、
なんか色々言ってる。

今はちょうど私の好きなアイドルを見てるところ。
「んー、俺はしうちゃんよりぎょんちゃん派」
なんて言ってるから、

『んーん、しうちゃんがいちばんだよ』
って言いながらセフンを睨むと

SE「チャニョル？Aちゃん、大丈夫？ってなに？」

『いきなりどうしたの？』

SE「昨日の男となんの話してるわけ？」

そう言われて、あっ！てなって
私は携帯に目線を戻し、
急いでメッセージを開く。

そこには自分の打ち掛けのメッセージと
２つ並んだチャニョルくんからのメッセージが
目に入って、
昨夜既読無視していたことを思い出した。