第弐譚 霞柱、時透無一郎 ページ4
産屋敷の庭に、結晶でできた蝶がひらひらと優雅に舞う。
私が作った雪の蝶だ。雪の蝶と戯れている時間は、けっこう好きだ。
?「ねえ」
『!』
?「君、誰?」
吃驚した。まだ誰も来ていないからって油断していた。気配を消し忘れていた。
顔を上げると、長い髪に袴風の隊服を着た、ぱっと見、女の子みたいなひとがいた。
胡蝶さんが言っていた・・・そう。霞柱様だ。
ーー胡蝶「霞柱の時透無一郎くんも、Aと同じで記憶がないんです。
一度、お話してみてはどうですか?」
前、霞柱様が蝶屋敷に来た時に、胡蝶さんはそう言っていた。
まあ、興味ない。
『はじめまして。階級甲、雪城Aです』
霞柱「ふーん。・・・僕、君のことは忘れられない。そんな気がする」
『そうですか。私のことは柱の皆様に黙っておいてください。
今日の柱合会議に参加しますが、お館様のご意志ですので』
霞柱様「そっか。まあいいよ」
そう言っている間に、他の柱の皆様が来た。
気配を消さないと。
☁・・❀・・☃・・☽
時透side
今日は、めずらしく僕が一番に産屋敷についた。
すると、縁側にひとりの女の子がいた。
いつもだったら素通りするけど、なぜか気になった。
『ねえ』
?「!」
『君、誰?』
すると彼女は顔を上げた。
・・・・・・その瞬間、時が止まったように感じた。
わずかに水色がかかった白色のきれいな髪。
ガラス玉のように透き通った、美しい水色の瞳。
雪の様に白い肌。通った鼻筋。きれいに色づいた唇。
・・・・・・きれい。
A「はじめまして。階級甲、雪城Aです」
雪城A・・・・・・。
そういえば蝶屋敷の誰だっけ・・・が言ってたっけ。
ーー?「そういえば私の屋敷に、雪城Aっていう階級甲の女の子がいるんですよ!
その子も記憶がないんです。お話してみてはいかがですか?」
その時は興味なかったけど。この子だったんだ・・・。
なんだか、忘れられない。そんな気がする。
『ふーん。・・・僕、君のことは忘れられない。そんな気がする』
A「そうですか。私のことは柱の皆様に黙っておいてください。
今日の柱合会議に参加しますが、お館様のご意志ですので」
『そっか。まあいいよ』
速まる鼓動を沈めて、僕はそう言った。
なんか、ドキドキする・・・なんで?
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楪日織(プロフ) - むいゆう大好きです!!!さん» ありがとうございます〜! 無一郎と有一郎好きなんですね、同じです! キュンキュンしていただけたならありがたい……。あの、私国語力・語彙力・理解力の三拍子がない人間なんで、ピリピリするとのことですが詳しく教えていただけたら嬉しいです。 (2021年5月25日 20時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むいゆう大好きです!!! - むっちゃキュンキュンしました!!!私、他の人がグッズをもってるとちょっとピリピリしちゃうんですが、どうしたらいいでしょうか??('_ ') (2021年5月25日 18時) (レス) id: 7da351b259 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - むこぴさん» ああっ、ありがとうございます女神様!! 語彙力ないですよ、ほんとに。「雪に関する言葉」って検索して、引っかかったものをそのまんま使用したみたいなスタンスです、特徴は妄想の塊です、はいっ。 (2021年5月16日 17時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
むこぴ(プロフ) - あの、まだ呼吸の紹介までしか読んでいないんですが…呼吸の名前と特徴を考えるのが凄すぎません…?? (2021年5月16日 17時) (レス) id: 436e6e11b7 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - (´∀`)さん» 投票ですかね(表記間違いだったら申しわけないです)? ありがとうございます! 実はもう締切をすぎていまして・・・。でも、炭治郎で書いていますよ! ぜひ続編を読んでください(宣伝)! (2021年2月25日 18時) (レス) id: 754ebe19e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楪日織 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kasumi88/
作成日時:2020年11月20日 19時