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朝食を済ませ、身支度を整える。
日曜の午前、両親は居ない。
夜に1度帰ったが、早朝に出かけたらしい。

「では、出かけてきます。」
「行ってらっしゃいませ。」

プリズムストーンの受付に行く。

「プリチケが届きました。」
「おめでとうございまーす!!それでは登録を致しますね!!どのブランドが似合うかしら……」
「vetus pupa(ベイタスプーパ)でお願いします。」

母親のブランド、ベイタスプーパ。
元は私のために作られた服を総称していたものが、後々商品となり、ブランド名となった。

「そうね、たしかにとてもよく似合うと思うわ!!それでは、これで完了したのであのゲートから入ってね。」
「ありがとうございます。」

登録を済ませ、ゲートに向かう。
昨日はゲストだったが、今日は違う。
いや、今日''からは''かな。
不思議とワクワクしてきた。
そのとき

「いよいよだね。」
「?!」

今度ははっきりと聞こえる。
懐かしくて心地よい声。

「長かったような短かったような。」
「どういう…こと?」
「あなたがプリパラにようやく興味を持ってくれたの。」
「興味……」
「さあ、早く行きなよ。プリパラの世界へ!!」

声に誘われるままゲートに自分のプリチケをスキャンする。
そして中に入った。

肩甲骨まであった髪は長くなり結い上げられ、身長も伸びている。
そして服は小さい頃に母親が初めて作ってくれた服。
上は白のブラウスに紺のリボンが袖と襟のところについている。
下は膝の少し上まであるスカートで、ブラウスとくっついている。
黒のタイツに茶色の編み上げブーツ、紺のリボンで髪がまとめられている。

「あの頃のままだな……」

小さい頃の自分がなりたかった姿。
夢が詰まっている姿。

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那上野人(プロフ) - 黒白の猫さん» コメントありがとうございます!これからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!! (2020年9月1日 20時) (レス) id: 53665e24a2 (このIDを非表示/違反報告)
黒白の猫 - 面白い…! (2020年8月30日 19時) (レス) id: 4cf3e55962 (このIDを非表示/違反報告)
シュアァ はる(プロフ) - 夏雪さん» コメントありがとうございます!これからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!! (2020年7月29日 9時) (レス) id: 53665e24a2 (このIDを非表示/違反報告)
夏雪 - 面白いです(*^^*) 続きがとても楽しみです! (2020年7月29日 0時) (レス) id: 850627e730 (このIDを非表示/違反報告)
那上野人(プロフ) - 静樹ミサさん» コメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないですが、頑張って書いていきますので、これからも応援よろしくお願いします!! (2020年7月10日 11時) (レス) id: 9eeed4d02e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:那上野人 | 作成日時:2020年7月1日 23時

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