【プリパラ】 天才少女のアイドル事情 【夢主】

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あの声はなんだったのだろう。
心地の良くて懐かしい、しかし聞いたことの無い声。

白紙のプリチケを見ると

「なにかある……!!」

うっすらと色が見えていた。
模様がはっきりとしておらず、様々な色という認識しかできない。

「やはりライブのチカラか。」

そうして私はtricoloreのライブを見つめた。
胸の高鳴り。
感じることはないだろうと思っていたが、プリチケに色が見えてきたからだろうか。
向陽、探究心。
それらにより久しぶりに胸を抑えた。

「っは〜!!楽しかったあ!!」
「らぁらがミスするところも少なくなってきたぷり。」
「上手に踊ってたね。」
「ほんと?!やったあ!!」

前からそらみスマイルのメンバーが歩いてきた。

「あ、はるちゃんぷり。」
「ほんとだ!!おーい!!!!」
「そらみスマイルさん。」
「あたしたちのライブ、どうだった?」
「はい、とてもキラキラふわふわした気持ちが伝わってきました。」

否。
キラキラふわふわ、何も感じることは無かった。
ライブから感じたことは特に何も無かった。
あれらは白紙のプリチケによるものだから。

「ほんと?!わーい!!」
「らぁら!!ここではしゃいじゃダメぷり!!」
「あ、ごめん…」

心にもないことを言うのは得意だ。
塗り重ねられた嘘で喜んでもらえるのであれば容易いものだ。

「それでは私は用事があるので失礼しますね。」
「うん!!ばいばーい!!」

私はそのまま、ユニコンの元には行かずプリパラを出た。

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