普通の恋愛 (ページ10)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:20,844 hit

10 ページ10

「なんで。そんなこと言うの？」
震える手を握りしめて言った

『こっちが言いたいよ、なんであの時あんなこと言ったの？』

「それは、あの時はただ…」

『なに？俺言ったよね？デビューしたら寂しい思いさせると思う。それでも俺はAが好きだからって。』

「うん。」

『宿舎に住むことになって、記念日に1ヶ月ぶりに帰ってきてAを抱きしめようとした時なんて言ったか覚えてる？』

「ギョンス…」

『なんでギョンスはアイドルなんだろ。普通の恋愛がしたかったのに。って』

「違うの。違うんだよ。」

『なのに、次は練習生？吹っ切れたと思ったらこうやって俺の前に現れて、俺が記念日に買ったトレーナー着てさ。』

「違う。違う！」

『もう、やめて。俺の前に現れないで。』
『テヨンくんの事も傷つけるだけだろ』
『傷つけるのは俺だけにしろよ』
そう言ってギョンスは去っていた。

そんなにギョンスを傷つけたなんて知らなかった。被害者だと思ってたのに私が加害者なんだね。ごめんね。ギョンス。

最後にギョンスに言われた言葉が心に染みて、
大好きなギョンスを傷つけた自分が許せなかった。気がつけば涙が溢れて止まらなかった。

「ごめんなさい。ごめんなさい」
泣きながら小さな声で謝り続けた。

すると
TY「馬鹿。なんで何も言ってくれないの」
テヨンに抱きしめられた。

「テヨン…私、私、どうしよ」

TY「大丈夫。俺がいるから。」

「私、テヨンとはやっぱり付き合えないよ」
「テヨンの事傷つけたくない」

TY「そんな事言わないで？笑」
TY「でもほんとに別れたいんだったら別れるよ。ただ好きなのに別れるのはやめて？嫌いになるまでは付き合ってよ？」
テヨンが声を震わせながら言った。

「テヨン。」

TY「俺だってどうしたらいいかわかんないんだよ？ずっと好きだった高嶺の華のヌナと付き合えたとにヌナは元彼の事が忘れられなくてしかもそれがギョンス先輩なんだもん笑」
泣きながらテヨンが言った。

「ごめんね。テヨン。ごめんね。」

TY「泣かないで？俺のために涙なんか流さないで」

ユギョムさんが車で迎えにきてくれて、スヨンとテヨンと一緒に帰った。

テヨンは私が心配だからって私の家に泊まることになった。