普通の恋愛 (ページ1)

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「んんっ…」

『起きて？朝だよ、』

「やだ。まだ寝るの、、」

『もう。Aーご飯冷めちゃうから』

「それもやだ。」

『わがままだね。そんなAも好きだよ』

「ばか。急にそんなこと言わないでよ」

『ふふ。愛してるよ。』

こんな朝が好きだった。
朝起きたらギョンスが大きな目をパチパチして起きてーって起こしにきて
朝ごはん食べて、映画見て、また一緒にベッドでゴロゴロする。
インドアな私たちの休日はいつもこうだった。
このままこの生活が続いてほしいって思ってた
いや、続くと思ってた。

『みなさん！愛してます！！』

もう私に愛してるよ。
って言ってくれるギョンスはもういない。
ギョンスは今 EXOのD.Oとして世界中のファンのものになったのだから。

誰も起こしてくれなくて
1人で使うには大きすぎるベッドから自分で起き、ポットのスイッチを押した。
テレビをつけると
ギョンスが美味しそうにジャージャー麺を食べてるCMが流れた。

「ジャージャー麺食べたい！」

『お店行く？』

「やだ。家にいたい』

『じゃ、出前とろっか』

「それもやだ。」

『もう。手がかかるんだから』

って言いながらジャージャー麺を作ってくれたあんな美味しそうな顔私以外に見せないでよ。

ギョンスがCMの映ればどうしても思い出してしまう。まだ好きなのに。愛してるのに。
もう、ギョンスは私なんか忘れてるんだろな…

わがままな私を何も言わずに受け止めてくれた
受け止めるだけじゃなくて抱きしめてくれた。
泣き虫な私に泣かないで。なんて言わないで
『どしたの？』って言いながら泣き止むまで、
そばに居てくれた。

もう全て過去のこと。
ただの思い出にすぎないんだよね。

私があんなこと言わなかったらまだそばにいてくれたのかな？
愛してるよ。って言ってくれたのかな？

ギョンス。愛してるよ。大好きなの。
ギョンスと別れてからこうやって泣く日々が増えた。泣いてもそばにいてくれるギョンスはいないのに、泣いてたら帰ってきて抱きしめてくれるような気がして。