＊イナズマGO＊神童家のイケメン執事は女の子!? (ページ8)

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◆７+アイツが居た方が…　拓人side ページ8

十夜と別れた後、俺と霧野は一足先に教室に行った。

「こんな時期に転校って珍しくないか？」

霧野は不思議そうにしていた。
この場合は無理ないんだろうな。

「父さんが勝手に話を進めてたらしい。俺も今日の朝まで知らなかった」

「マジ？」

「でも十夜なら良いかって思ってさ」

「ふーん…」

俺の事を理解してくれる十夜なら、むしろ居てくれた方が楽なのかもしれない。

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――２年Ａ組。ここが俺と霧野のクラス。

俺の席は窓側の後ろから２番目という絶好の場所。
風に当たれるし、授業が暇になったら窓の外を眺めることができるから。

「なぁ、今日の朝見慣れない奴見たんだけど」

「それ絶対に転校生だよ！」

「あたしも見た！慌てて走ってたけど、めっちゃカッコよかった」

「うちのクラスに来ないかな？」

・・・・・・。

もう既に噂になっているのか…？

「すげぇな。うちの学校の情報網ってどうなってんだよ」

「あまり十夜のプレッシャーにならないと良いんだけど…」

「え、何？もしかしてメンタル面弱かったりするのか？」

「いや、学校に通う事自体が久々だから戸惑うかもって」

ガラッ・・・

「はい、みんな席について。もうチャイムは鳴ってるハズよ」

担任の音無先生が入ってきた。
この人は担任であるのと同時にサッカー部の顧問もやっているんだ。

「あ、そうだ！先生！！」

「何かしら？」

「転校生が来るっていうのは本当ですか？」

まだ何も話してないのに普通に聞いてる奴もいれば、十夜について騒いでる女子もいる。

やっぱり転校生って珍しいから？

「はいはい、静かに。その転校生なんだけどうちのクラスに入る事になりました」

教室からは悲鳴とも思えるような歓声が上がり、クラスは大盛り上がり。
プレッシャーが増大していってるな…これは。

音無先生が廊下にいる人を呼ぶと「は、はい」と声が聞こえてきた。

それは紛れもない、十夜本人。

まさかクラスまで一緒になるなんて…。

今まで以上に楽しくなりそうだな！