＊イナズマGO＊神童家のイケメン執事は女の子!? (ページ3)

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◇２+拓人様ページ3

「おはようございます」

「おはよう、十夜さん」

神童家に着いて早々、向こうの使用人と挨拶を交わすのが毎日の習慣。

因みに此処では“十夜”として通っている。

何で男の名前なのかって？

それには色々とワケがあるんだけど、話すと長いのでまたの機会に。

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拓人様の部屋に近づいていくにしたがって、次第にピアノの心地よい音色が聞こえてきた。

「毎朝スゴいなぁ…」

コンコン・・・

「失礼します」

「あぁ、十夜か」

「朝食の準備が整いました」

「分かった。今行く」

拓人様はそう言うと、グランドピアノを片付け始めようとしていた。

「あ、片付けなら僕が…」

「ありがとう。でもピアノの手入れは自分でやりたいんだ」

「分かりました。…ピアノが本当にお好きなんですね」

「好き…というか弾いてて楽しいんだ」

「それが好きって事ですよ」

「そうかもな」

…ふふっ、いい表情。

私は拓人様のこういう表情が好き。

普段は学校の勉強などで忙しそうになされていたし…。

最近はサッカー部のキャプテンを任されて重圧もあったんじゃ…。

家に居る間だけでも肩の荷を下ろせるよう、私がしっかりしなくては！

「十夜、お前も一緒に来てくれ」

「はい！」