羊がごひき ページ6
少し暴 力表現があります、お気をつけ下さい。
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監督生side
グリ「ふなぁ、ハラ減ったんだぞ…」
監「早く、食堂行こうか」
授業が終わり、お腹がすいたから食堂へ向かう。
既に人が多く、賑やかだった食堂の端の席に目立つ白い髪にツノのA先輩が居ることに気が付いた。
グリムも気が付いたようで、大きな声で呼んでいた。
ヒラヒラと手を振る先輩を見て違和感を感じた。
監「…?(あんな笑い方する人だったっけ)」
もっと、柔らかい笑顔の人だった気がした。今の、何かを隠すような…諦めたような顔をする人じゃなかった気がする。
グリ「おいユウ!早くメシを食うんだぞ!」
監「うん…」
少し、気になる。
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Aside
『なんですか、話って』
クル「あー、そのなんだ。聞き難いんだが、誰かから暴力とか、いじめ紛いな事は受けてないか?」
『大丈夫ですよ』
クル「…そ、うか。ならいいんだ、何かあったら言うんだぞ。わかったな」
『はい、分かってます…じゃあ』
クル「…あと、ココ最近の記憶の混濁がある。生徒にも数人症状がある。何か知らないか?」
『…知らないですね』
職員室を出て、寮に戻る為に歩く。
大丈夫だよ、別にいじめを受けてないってわけじゃないけど。大丈夫。
歩いていると急に腕を引っ張られる。振り返ると怒ったラギーが居た。強く腕を掴まれているので痛い。
『っ…痛い、離して』
ラギ「…何してんスか」
『先生と話してただけだよ…』
ラギ「内容は」
『…ラギー、には関係ないよ』
そう言うと、また怒ったような顔をして。「そうっスか」と言い、どこかへ行った。悪い事したとでも思われたのかな。今度こそ、寮へ帰った。
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それからは変わらない毎日…
いや、変わった後の毎日…?
言葉って難しいね。
いつものように体調を崩して、体調が良い日は授業に出て。何も悪くない監督生君に嫉妬して、無理して笑って、笑って…笑って。
口の中に血の味が広がる。
殴られた時に口の中を切ったんだろう。
『っ……』
「はぁ…もうダウン?つまんね」
「さっさと金とって帰ろうぜ」
「え、俺まだコイツで遊んでたいんだけど…」
「しょうがねぇな、さっさと終わらせろよ」
その言葉と同時に、転がった僕のお腹を蹴る。
『あ゛っ……げほっ、ぅ』
気付くと僕はまた、気絶していた。
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功徳(プロフ) - 更新お待ちしております (2023年3月31日 3時) (レス) @page1 id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
鯨雲(プロフ) - ばたしょさん» こちらこそご覧頂きありがとうございます (2021年1月30日 11時) (レス) id: 65337af68f (このIDを非表示/違反報告)
ばたしょ - 凄く素敵なお話でした!ありがとうございます!! (2021年1月24日 2時) (レス) id: d1de2ad21e (このIDを非表示/違反報告)
鯨雲(プロフ) - さくさくさん» ありがとうございます! (2020年10月26日 20時) (レス) id: 65337af68f (このIDを非表示/違反報告)
さくさく(プロフ) - 凄く面白かったです! (2020年10月26日 18時) (レス) id: 9fc56c74aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鯨雲 | 作成日時:2020年10月12日 17時