贖罪の羊【twst】 (ページ12)

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羊がじゅっぴきページ12

Aside

幸せになりたいだけなのに、なんで僕にソレ(マジカルペン)を向けるの？
リドルも、カリムも、ヴィルさんも、シュラウド先輩も、レオナ先輩も、アズールも、マレウス君も。

なんでそんなに怖い顔をしてるの？

『あぁ、もう…嫌だ。みんな僕の邪魔をするんだ…』

幸せになる方法はあるの？

レオ｢ちっ、幸せ、幸せうるせぇな！！｣

リド｢レオナ先輩、刺激しないでください！｣

トレ｢リドル、俺の魔法にも限界がある。なんとかAを正気に戻すしかない｣

正気に戻す？失礼だなぁ、僕は至って正気だよ。
幸せになろうと努力してるんだよ。監督生君みたいにね、僕分かったんだ。

監督生君みたいになれば幸せになれるんでしょ？

僕みたいなやつが、僕を助けてくれる。
あの時、監督生君を助けた様にね。

そうでしょ？だから

『邪魔しないで！！』

アズ｢Aさん、そんなの貴方のエゴでしかありません！周りを見て見なさい！｣

そう言われ、周りを見ると傷付いたみんながいる。
僕の魔法で怪我をしている。

なんで？

どうして？

『どうして、皆は…怪我しても…』

僕の邪魔をするの？

イデ｢邪魔なんかじゃない…｣

ヴィ｢言っとくけど、アタシはこの顔に傷が付こうがアンタを止めるわよ｣

リド｢勿論、怖いさ｣

カリ｢だけどそれ以上に、Aが思ってる以上｣

マレ｢シェーヴルを心配している｣

アズ｢はぁ…こういうのはガラではないんですが…Aさんが大切なんですよ｣

ルー｢勿論、彼もそう思ってる筈さ｣

レオ｢俺に振るんじゃねぇよ…｣

オル｢A・シェーヴルさんは、頑張ってるよ｣

ジャ｢人一倍努力してる、俺もカリムも見てきた｣

フロ｢メンダコちゃんは面白いし、優しいし。一緒にいて楽しいよ｣

リリ｢あぁ、ワシに毎回驚いてくれるしな｣

トレ｢ケーキも、美味そうに食ってくれる｣

レオ｢あー…テメェは一人で抱え込み過ぎんだよ｣

監｢っ、だから！！僕達に！話してください！｣

僕の目の前まで、みんなが集まる。
そんな言葉も嘘だ、嘘…嘘つき…

本当に？嘘…？

『あ、あぁ……ぁ』

ボロボロと僕の目から涙があふれる。悲しい？ううん、嬉しいんだと思う。苦しい、もう嫌だ。

『っ、助けて！』

レオ｢言われなくても、助けてやるよ｣