贖罪の羊【twst】 (ページ10)

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羊がきゅうひきページ10

No.side

Aは保健室を飛び出し、どこかへ走って言ってしまう。クルーウェルは驚いた表情をしながらも、Aを追いかける。
グリムとユウも、追いかけて行った。

『あぁ、もう、嘘つき！！みんな、嘘しか言わない！約束なんてすぐ破る！』

クルーウェルがAを見つけたのは保健室から離れたメインストリート。ユウ達が追い付き、Aの様子を見て目を見開く。
ぐしゃぐしゃと髪を乱雑に掻き、取り乱した様に叫ぶA。

クル｢落ち着かせるのは難しいな｣

魔法で抑えようと、Aに向けて魔法を放つ。すると魔法が反射しクルーウェルは自身の魔法でダメージを受けた。

クル｢くっ…なんだ！？｣

『やめてよ…先生も僕を拒絶するの？なんで、僕はただ、幸せになりたいだけなのに』

Aが手のひらで顔を覆う、Aの背後からはドロドロとおぞましい影が現れている。

グリ｢ふなっ！闇堕ちバーサーカー状態！｣

監｢オーバーブロット…！｣

『ふふ、あはは！！！みんな不幸になればいいんだ！そしたら僕が、世界一幸せものでしょう？』

Aの姿は変わり、元の面影が薄れている。丸いツノは真っ直ぐな鋭いツノに変化している。まるで山羊(シェーヴル)の様に。

学｢一体何事です！？｣

『あはは！！』

クル｢クロウリー！応援を頼む、今のAを落ち着かせるには人数が必要だ！｣

学｢分かりました！｣

学園長は急いで各寮長を呼び出す。そして力になりそうな生徒を呼びオーバーブロットしたAを落ち着かせようとする。

リド｢あれがA…！？｣

カリ｢A、落ち着け！！｣

ヴィル｢まったく、何をしてるのよ…｣

イデ｢A氏がオーバーブロット…やっぱり普段大人しい人が怒ると怖いっているのは本当にだね…｣

レオ｢…ちっ、めんどくせぇ事になりやがって｣

アズ｢…後で対価でも要求しますか、とりあえずAさんを止めましょう｣

マレ｢大人しいシェーヴルがな…｣

『僕の邪魔をするな！！』

放たれる魔法、しかしその魔法はトランプカードへと変わる。

トレ｢Doodle suit(薔薇を塗ろう)…危ないな。さて、ひと仕事するか｣

ジャ｢カリム、援護する｣

ルー｢ヴィル、彼を止めよう｣

オル｢兄さん、行くよ！｣

フロ｢メンダコちゃん…｣

リリ｢マレウス、ゆくぞ｣

全員がマジカルペンを構える。

レオ｢…Aを正気に戻すぞ！｣