【募集企画】私立梟谷学園高校の女子バレー部も強豪らしいです。【ハイキュー】小説 (ページ4)

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３話「つまらない高校生活初日」春夏秋冬奈切ページ4

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「春夏秋冬さんって身長高いよね？部活何入るの？」

「うーんバレーかな。中学もバレーしてたし、バレー……好きだしね！」

あ～あ、失敗したなあ。

挨拶されたから笑顔で良い子らしく返したら何か、メチャクチャ話しかけて来るんですけど……。

なんだろ、友達面？

残念だけど同年代と仲良くする気とかないんだよね。

鬱陶しいから他の人の所に行ってくんないかな。

春、普通ならキラキラ目を輝かせ真新しい制服に身を包んだ高校生活に夢を馳せる15歳の入学式。

私はと言えば代わり映えのない日常にしか思えなくて退屈でつまらなかった。

と言うか学校に来て勉強して同年代の男女と仲良くするって言うテンプレが気にくわない。

そんなの大人が勝手に決めた事じゃん？

私がそんな身勝手な事に付き合わないと行けないのも、めんどくさくてつまらない奴等と話を合わせるのも全部全部、あの親のせいだ。

高校行かず働きたい、とお母さんに言えば
「せめて高校には行って？？その後は何しても良いからとりあえずバレー続けて良い子にして？分かった？」

お父さんに言えば
「俺の稼ぎが少ないからか！？ごめんな、奈切……父さん出張沢山行ってくるから！！！お金沢山家に入れるからな！！？」

そんなの、めんどくさいから行きたくない何て言えるわけもなくて……

処遇いい人の両親友人に騙されて借金は背負わされるわ、詐欺には引っ掛かるわ、ブラック企業だと知らずに働き続けるわ……まあ私が見てないとだめなわけで、部活に入る必要なんて無かったんだけど……。

蛍から電話でバレーやってたらまた会えるかもね、何て言うから仕方ないな、両親と私の恋人の為にちゃんと学校に行き部活をすると決めた訳だけど……。

前途多難だなあ……。

と言うかコイツいつまで話しかけて来るんだよ。さっさと席戻れよ。

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