6番星 ページ9
*
(SC side)
これ以上はダメだと別々で寝る準備をしていたら、Aから声が掛けられた。自分の我慢が効かないと伝えて、何も言わずに俺の着ていた服の裾を掴むから。YESのサインだと踏んでそのまま抱きしめた。拒否されたらかなりダサいけど。
抱きしめて俺の腕の中にいるAは、俺と同じ匂いがする。でもその中にあるAの匂い。女の子らしい柔らかい匂い。ああ、もう絶対理性を押さえ込むことなんてできやしない。
顔を覗き込めば真っ赤にして『スンチョラ』と口が動く。本当に良いのか？いや、今更引き返すなんて出来ないけど。
『スンチョラ』
SC「俺に全部預けて」
そっとベッドに横にして、不安そうなその表情を見てそう言えば、小さく頷いた。可愛い。頭を撫でて、おでこに口付けを落とす。大事に、大切にしようと、そう思って。
SC「怖いことはしないから。怖い、痛い、嫌なら言って。途中でも止まるからさ」
『…大丈夫。スンチョリなら、なんでもいい』
お姉さん、そういうのどこで覚えてくるんですか。お願いだから、男を煽らないで。
頬に手を当てて、そっと口づければ目をギュッと瞑る様子が見えた。その姿があまりにも可愛くて、今日の俺はもうこれだけでダメらしい。男っていう生き物はつくづく厄介だ。
手探りで部屋の電気のスイッチを消した。真っ暗になって、小さなデスクランプだけが微かに俺たちを照らす。
SC「サランへ」
『わたしも。スンチョラ、サランへ』
もうこれ以上、理性というストッパーは俺には効かないみたいだ。豪快に服を脱げば、『やっぱり、綺麗だね』とAは微笑んだ。本当に煽りの天才だ。これが運転なら捕まってるぞ。
SC「そういうこと言わないで」
『…嫌だった？』
SC「違う、止まんなくなるから」
恥ずかしそうなAにまた口付けを落とした。
*
俺の下で、誰も見たことがない、これから先だって見せることのない表情を見せるAは世界一綺麗だ。
SC「綺麗だよ」
『スンチョラ…』
SC「ん？」
『大好き』
SC「………ごめん、手加減はするつもりだから」
止まることの出来ないソレに申し訳なく思いながらもどうしようもなくて。明日は2人で朝寝坊コースだろう。
SC「誰よりも、愛してるよ」
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yz_dk_(プロフ) - にこさん» にこ様 コメントありがとうございます。気付いていない誤字でした。教えて頂きありがとうございます。編集させていただいております。 (8月15日 7時) (
レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - わざとだったら申し訳ないのですが、モネクにミニョンはいません…ミニョクです🥺 (8月15日 1時) (レス) @page3 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年8月14日 18時
