4番星 ページ6
*
(SC side)
会えていなかった期間が長すぎて、玄関だってのに俺は何をしようとした？クマが居なければきっと今頃、俺の中の気持ちを抑えることは出来ていなかっただろう。クマに感謝だ。
甘だるい雰囲気が消え去って、ふと良い香りが鼻をかける。擦り寄るクマを抱いて「良い香りがする」と言えば、照れくさそうに嬉しそうにAは微笑んだ。
『ご飯、作ってみたよ。勝手にキッチン借りちゃって、ごめんね』
SC「マジで！？」
こんなにも嬉しいことがあるだろうか。愛しい彼女が帰りを待ってくれていて、しかも俺のためにご飯まで作ってくれていて。はぁ、俺は幸せすぎる。今Aを抱きしめるときっとまた感情を抑えられないだろうから、抱いていたクマをギュッと抱きしめると心底嫌そうな反応をされた。お兄ちゃん、傷つくぞ。
リビングに向かうと、キムチチゲの香りがする。
SC「うわ、俺の好きなものしかないじゃん」
『うん、頑張ってみた！』
キムチチゲにとんかつ、俺の好きな食べ物がたくさん並んでいて嬉しくなる。
SC「シャワーだけ、すぐに浴びてくるから待ってて」
『うん！分かった。仕上げだけしておくね』
SC「うん」
頭を撫でれば、少しくすぐったそうに微笑む。なんでこんなにも可愛くて愛おしいんだ。
*
SC「あ、ヤベ」
スンチョルがシャワーから戻って髪をゴシゴシとタオルで拭いているけど、「ついいつもの癖で」と、上の服を着るのを忘れてリビングに戻ってきた。なんだか見てはいけないものを見てしまっているような気がして、慌てて視線を逸らした。
SC「ごめん。気をつけます…」
『う、ううん。こちらこそ』
スンチョルは特に気にしていないようだけど、またゴシゴシと髪の毛を吹き上げて、「乾かしてくる」と向こうに戻っていった。
スンチョルと付き合い出してからというもの、本当にいつまでもドキドキされっぱなしだ。上がった体温のせいで、顔に熱が集中する。熱を覚ますように顔を仰ぎながら、持っていたヘアクリップで髪をまとめ上げた。
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yz_dk_(プロフ) - にこさん» にこ様 コメントありがとうございます。気付いていない誤字でした。教えて頂きありがとうございます。編集させていただいております。 (8月15日 7時) (
レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - わざとだったら申し訳ないのですが、モネクにミニョンはいません…ミニョクです🥺 (8月15日 1時) (レス) @page3 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年8月14日 18時
