27番星 ページ43
*
わたしが思っているよりもスンチョルの到着は早かった。
SC「良かった」
わたしを見つけて最初に出た一言目にまた泣きそうになった。喧嘩をしたってなんだってわたしはスンチョルのことが大好きで仕方ないらしい。
一方的に色んな感情をぶつけたのはわたしなのに、スンチョルは怒ることもせず、「帰ろう。送る」と差し出そうとされたその手はそのまま握られることはなく、ギュッと固く握り拳を作って下された。
わたしの少し前を歩くスンチョル。お互い何も言わなくて、ただ自宅までの道を静かに歩く。そんなに遠くないのに、いつも以上に長く感じてしまう。
SC「じゃあ、俺。メンバーの宿舎に泊まってくるから」
スンチョルは玄関から先に入ろうとせず、わたしが止めることも出来なくて中に入るわたしを見送っていった。
堪えていた涙は今ここで溢れ出して、その場から動くこともできず玄関に座り込んでただただ子供のように泣いていた。
*
(SC side)
JH「で！？俺とスングァニの愛の園に来たの！？」
SG「まぁまぁ、ジョンハニヒョン。今日はいいじゃん」
SC「悪いとは思ってるよ」
行くあてはここしか無くて、ジョンハンに事情を説明すれば相当お怒りだったけど、渋々家に招いてくれた。俺がしでかした事とはいえ、さっきからため息が止まらない。
JH「早く仲直りしなきゃ、ズルズル引きずると後で後悔するよ」
SC「分かってる。今日1日頭冷やして、明日は帰るから」
SG「ヌナだって仲直りしたいと思ってると思うよ」
SC「うん…、ありがとな。ジョンハニも、スングァニも」
お礼を伝えて珍しく頭を下げた俺にびっくりした様子でいる2人だったけど、ジョンハンは「貸し1だぞ」なんて言っていた。
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yz_dk_(プロフ) - にこさん» にこ様 コメントありがとうございます。気付いていない誤字でした。教えて頂きありがとうございます。編集させていただいております。 (8月15日 7時) (
レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - わざとだったら申し訳ないのですが、モネクにミニョンはいません…ミニョクです🥺 (8月15日 1時) (レス) @page3 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年8月14日 18時
