26番星 ページ41
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(SC side)
家に帰れば、いつもの笑顔ではなく貼り付けたような苦笑いを浮かべるAの姿を見て、グラビアを見たことは一目で分かった。
言わなかったことに対して、やっぱり悲しかったとそう言い涙を流す姿を見て胸がグッと押しつぶされたようなそんな感じで。『ごめんなさい』と呟いて、俺の横を通り抜けたその姿に手を伸ばすことはできず。ただ過ぎ去った残り香だけが俺の鼻を掠める。
SC「何してんだ、俺…」
自分に当たろうが、モノに八つ当たりしようが、悪いのは俺だ。好きな人を泣かせたのだって俺で。出た溜め息は大きく、心配そうにクマが近づいてきた。
ワン、と小さく鳴いたクマは「迎えに行かないの？」とでも言いたげで。
SC「そう、だよな。…クマヤ、行ってくる」
*
(Aside)
飛び出したは良いものの、行くところもなく。だからと言って、泣きながらここに突っ立っているのも問題がある。一応でもわたしはアイドルだし。まぁ、こんな夜更けに出歩いている人の方が少ないけれど。
涙を拭いて、少し顔を隠しながらコンビニでアメリカーノを買った。コンビニの前にある椅子に腰を下ろしてまたため息を吐く。
ポケットにスマホだけ入れていて、良かった。何も持たずに飛び出してきたし、今のわたしはアイドルらしからぬボロボロの格好。
ファンだけじゃなく、誰かに見られたらヤバいだろうな。会社にバレたら怒られるかな。なんて考えられるぐらいには少し心も落ち着いてきた。
『どうしよう…』
帰りたくても、今あの家に帰るには少し気が重い。だからと言って帰られる場所があるわけでもなくて。ステラの宿舎に行く、でも良いんだけどこんな時間だ。きっとみんな練習で疲れて寝ているだろうし。実家、は遠い。
つくづくこういった時にわたしはコミュニティが狭いのだと実感する。仲良い人なんてメンバー、最近はSEVENTEENのメンバーも仲良くしてくれているけど、両手で事足りる程度だ。何度目か分からないため息を吐けば、手に持っていたスマホが震えた。
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yz_dk_(プロフ) - にこさん» にこ様 コメントありがとうございます。気付いていない誤字でした。教えて頂きありがとうございます。編集させていただいております。 (8月15日 7時) (
レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - わざとだったら申し訳ないのですが、モネクにミニョンはいません…ミニョクです🥺 (8月15日 1時) (レス) @page3 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年8月14日 18時
