23番星 ページ36
*
(SC side)
SC「これは聞いてないです…」
少し前に決まったある雑誌のグラビア撮影。それは良い。むしろ俺のいろんな姿をCarat達に見せられるのは嬉しいぐらいだ。しかし、聞いていた話と違う点。
SC「女性が居るのは知らなかったんですけど」
「すみません…」
SC「ヒョン、知ってたでしょう」
「すみません……」
海外の方だ、モデルだ、とはいえ女性は女性。確かに世間にAと付き合っていることは公表していない。だからこういった仕事だって舞い込むことはあるだろう。渡されたイメージ資料にはこれはとてもじゃないけどAだけでなく、Caratですら嫉妬してしまうのではないかと不安になりそうなショットも載せられていた。
スタッフさん達が電話で退室をしている際に、マネージャーヒョンを問い詰めれば、苦笑いを浮かべながら目を泳がせる。
「あ、あくまで…！イメージですし…！！」
必死にマネージャーヒョンはそう言う。朝早くからメイクだってして、撮影現場も抑え機材だってすでに俺なんかよりも準備万端だ。ここまで準備してもらっている以上、今更断るわけにもいかないし。
SC「やります。…けど、ヒョン、これからはお願いします」
「もちろんです！お願いします！」
分かりやすくパッと明るくなる表情とは裏腹に、マネージャーヒョンにはバレないように小さくため息を吐いた。
電話を終えたスタッフさん達が戻ってきて、「よろしくお願いします」と告げれば、スタジオに案内される。
相手のモデルさんを紹介すると言われ、続けて入ってきた人。確かにとても綺麗でスタイルもスラっとしているけれど、Aには勝てないよな。なんて思ってしまう俺はどこまでもAのことが大好きで仕方ないらしい。
思わずそんな自分に笑ってしまった。
「エスクプスさん？よろしくお願いします」
少し辿々しい韓国語を話す彼女。聞けば、父親は韓国人で、母親はスイスの方らしい。ただ幼い頃からスイスでの生活が長く、韓国語は少ししか喋れないそうだ。
SC「こちらこそ、よろしくお願いします」
お互いに拙い韓国語と英語で、あとはジェスチャーをしながらコミュニケーションを取っている姿が少し滑稽で、2人して笑い合っていれば、そんな様子もシャッターはずっと捉えていた。
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yz_dk_(プロフ) - にこさん» にこ様 コメントありがとうございます。気付いていない誤字でした。教えて頂きありがとうございます。編集させていただいております。 (8月15日 7時) (
レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - わざとだったら申し訳ないのですが、モネクにミニョンはいません…ミニョクです🥺 (8月15日 1時) (レス) @page3 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年8月14日 18時
