3番星 ページ4
*
(SC side)
本格的にカムバ準備を迎えると、時間を作るのが難しくなってくる。電話をしているとはいえ、会えないのは正直俺がツラい。ちなみにあの日以来、毎日変わらず電話しているけど、あの日以外は特にAに変わりはない。
俺はAと付き合い出してすぐ、ひとり暮らしを始めた。いつでも会えるようにとひとり暮らしを始めたけれど、そう伝えるには少し恥ずかしくてクマと暮らしたいからなんて言い訳にクマを使ってしまって、クマに怒られそうだな。
SC「もしもし」
『もしもし、スンチョラ。元気？』
SC「ハハッ、昨日も聞いてたぞ。それ」
『スンチョリが元気なら嬉しいもん』
SC「それは俺もそうだけど。…あ、そうだ。明日さ、スケジュールだったっけ？」
『うん、夕方からだけどね』
SC「今日は？」
『もう少ししたらレッスンが終わるから、帰るところだよ』
SC「…………じゃあさ、俺ん家泊まりに来ない？」
俺が会いたいから。理由はそれだけで十分だろう。
『…行っていいの？』
SC「もちろん。会いたい。…クマも待ってるし」
またクマを言い訳にして。本当にクマに怒られてしまうだろうな。
SC「家の暗証番号、後でカトクしておくから。俺が帰るまで、待ってて？」
『うん！ありがとう』
声のトーンがひとつ上がって、ああ、Aが喜んでいる時だな、なんて。それ以上に俺の方が嬉しくなっているけど。だって家に帰ったらAが待っているなんて、それだけで練習だって、スケジュールだって、なんだって。頑張れてしまうのだから。
*
『おじゃまします』
スンチョルに教えてもらった暗証番号で、家の中に入ればすぐに駆け寄ってきたのはクマ。
『クマヤ、会いたかったよ〜』
クマに会うのは久しぶりだ。クマどころかスンチョルに会うのもそうだった。近寄って撫でて、と擦り寄るクマを抱いて『クマのご主人様が帰ってくるまでいっしょに待ってようね』と頭を撫でれば、わたしの胸に更に顔を擦り寄せる。
スンチョルが帰ってくるのは20時を過ぎた頃だと言っていて、まだ2時間ほど余裕がある。ご飯でも作ろうかなと思って、心の中で謝りながら冷蔵庫を開けてみるも中身は乳酸菌、プロテイン、お酒の山しか無くて少し普段のスンチョルの食生活が心配になった。
『クマヤ〜、どうしようね？』
さすがにスーパーで買い物をしてここに戻ってくるのは色々とリスキーだったりもする。どうしようかと頭を悩ませていたけど、ふと頭の中にある考えが思い浮かんだ。
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yz_dk_(プロフ) - にこさん» にこ様 コメントありがとうございます。気付いていない誤字でした。教えて頂きありがとうございます。編集させていただいております。 (8月15日 7時) (
レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - わざとだったら申し訳ないのですが、モネクにミニョンはいません…ミニョクです🥺 (8月15日 1時) (レス) @page3 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年8月14日 18時
