17番星 ページ24
*
(SC side)
収録が終わって、スングァンと楽屋に帰る廊下を歩いていたら後ろからAの声がする。「あ、Aヌナ。…と、リュウギだ…」さすがのスングァンも空気を読んだらしい。気まずそうな顔を見せる。
仲睦まじく、楽しそうに話す2人にまた嫌な嫉妬心が芽生える。
SG「ヒョン…」
SC「ん？」
SG「戻る…？」
SC「いや…」
ジッと2人を見ていれば、セルカを撮っていて。それは別にいいんだけど。いいんだけど！…距離が妙に近いというか。
「わぁ。ヌナ今日も凄く綺麗ですね」
お願いだ、他の人にそんな顔を見せないでくれ。照れたような、恥ずかしそうな、かわいいその表情。しかも相手は自分のことを憧れている、好きだと言っている男なんだぞ。行き場のないこの思いをぶつけるようにぐしゃぐしゃと頭を掻く。
「僕…、ヌナに言いたいことがあって」
俺がボケっとしている間にいつの間にかそんな話をしようとしているし、しかもAは鈍感すぎるが故にこの続きにどんな話が待っているのか、気づいていなさそうだ。
「あの、ヌナって…！」
思わず手が動いた。Aを後ろから引き寄せていた。びっくりしたような「ヒョン…！」というスングァンの声が耳に届いて、慌てて口が大きく開いたままのミヨンの顔が目に映る。
『スンチョ…、エスクプスさん…！！』
SC「…ごめん、リュウギヤ」
「え？」
SC「Aのことは渡せない」
ここでバレたってなんだって良かった。だってAのことは手放したくない。それぐらいに大好きだから。
ポカンとした表情を見せるリュウクと、俺とリュウクを交互に見る顔を真っ赤にしたAと、まだリュウクのことを睨む俺。誰も何も言わず、少し沈黙が続いた。
「やっぱり！」
SC「え？」
「そうだと思ったんです！」
『え？え…？』
「だって、2人明らかにお互いを見る目が絶対にソレだし、何より僕はAヌナが憧れだから。いつも見てるので！もう2人とも、バレバレですよ！？」
SC「ま、待って？え？あれ？告白すんじゃないの？」
「誰が誰に？」
SC「リュウギが、Aに」
「……あー！アハハ！そんなわけ無いですよ！」
SC「だって、今…」
「いやいや、アレはヌナにエスクプスさんのこと好きなのか、聞こうと思っただけです」
ということは全部俺の勝手な勘違いだったってわけか？
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yz_dk_(プロフ) - にこさん» にこ様 コメントありがとうございます。気付いていない誤字でした。教えて頂きありがとうございます。編集させていただいております。 (8月15日 7時) (
レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - わざとだったら申し訳ないのですが、モネクにミニョンはいません…ミニョクです🥺 (8月15日 1時) (レス) @page3 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年8月14日 18時
