・ ページ3
*
いつからか、もうずっと日課になった毎日の電話。会えない日には必ず電話をする事になっていて、いつもは自分の部屋にこもって電話をしているんだけど今日はリマに引っ張り出されて、リビングのソファーに座らされる。そしてそれを取り囲むメンバー達。
SC「もしもし」
『も、しもし』
SC「ハハッ、どうしたの？」
『え？え？！何もないよ？』
SC「今日休みだっけか？」
『うん、スンチョリはカムバの準備だよね』
SC「4ヶ月ぶりに」
『じゃあ、忙しくなっちゃうね』
SC「そうだなぁ…」
なんとなく会話から流れ着いたこの雰囲気。みんな、今だとジェスチャーを送る。
『ス、スンチョラ…！』
SC「うん？」
『あ、あの………』
SC「うん？どうかした？」
いざ切り出すとなると妙に恥ずかしくて、しかもみんなが見ているこの状況。恥ずかしくないわけがない。
『やっぱり、なんでもない！カムバ準備、頑張って！また明日ね！おやすみ』
SC「え？あ、ちょ…！」
早口でそう言って、通話終了を押す。無機質な機械音が響くリビングでは、メンバー達が残念そうにこちらを見ている。
LM「オンニ…」
『な、なんでしょうか…？』
LM「ご飯抜きだよ」
『え！あれ、本気だったの！？」
*
(SC side)
Aの様子がどうもおかしい。付き合ってからというもの、まだ3ヶ月程度しか経っていないとはいえ、今まで以上に色んなことを知ったと思う。
ネットに書いてある情報を知っていても、それ以上に新しく知ることが増えて。例えば、Aはアイスが好きだとか、小さい頃の将来の夢はお嫁さんだったとか、練習生になった時はモネクのミニョクヒョンに憧れていたとか。最後に関しては初めて聞いた時、嫉妬したけど。
それから恥ずかしがり屋ではあるものの、感情豊か、というか、見ていればすごくわかりやすいのも付き合い出してから知ったことだ。電話越しでもだいぶと愛情表現を見せてくれるようになったとはいえ、それでもまだ恥ずかしがって好きだとか、愛してるだとか、あまり伝えてくれないのも事実だ。
『なんでもない！おやすみ！』
忙しい時でも毎日している電話。今日はAから電話がかかってきたのに、たった5分で切られてしまった。しかも挙動不審というか様子がおかしい。
通話の切れた音だけが響いて、そんな様子を見ていたウォヌが「エスクプス、付き合い出して3ヶ月で危機か？」なんてニュースの記事みたく言うからそちらを睨めばそそくさと逃げていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1669人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yz_dk_(プロフ) - にこさん» にこ様 コメントありがとうございます。気付いていない誤字でした。教えて頂きありがとうございます。編集させていただいております。 (8月15日 7時) (
レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - わざとだったら申し訳ないのですが、モネクにミニョンはいません…ミニョクです🥺 (8月15日 1時) (レス) @page3 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚紀
| 作成日時：2023年8月14日 18時
