-Birthday? 04 ページ4
.
「ところで、何について祝えば……？」
買ってきたケーキを机に置き、二人でソファーに座る。
「何って、俺の誕生日？」
「本当の誕生日じゃないのに祝えませんよ」
「……ならAから家デートに誘ってくれた記念とか」
「家デ……っ！？ そんなの記念になんてなりませんよ！」
「なら俺の誕生日にしよ」
「さっきも言いました。 本当の誕生日じゃないので今は祝えません。 ……今祝っちゃうと、本当の誕生日にお祝い出来なくなっちゃうし」
「……本当に、何でそういう事言うかなぁ」
「どうかしました？」
「……キスしたい」
「きっ……！？」
思わず口を手でガードする。
「……だよねぇ。 そう簡単にさせてくれないのがAだもんね……」
「そっ……そんなこと急に言われてもっ、心の準備が出来てないので無理です！！」
「……今は我慢するけど、これ以上は俺どうなるか分かんないからね」
彼の言葉に、いちいち動揺してしまう。
「あ、あの」
「……じゃあ付き合い始めた記念にしよ。 ね？ それならいいでしょ？」
「え？ あ、まぁ、それなら……」
「うん、じゃあそうしよ」
「……あ、スンチョルさんショートケーキとチョコケーキどっちがいいですか？」
「俺？ ……Aはどっちがいいの？」
「私はどっちでもいいですよ、スンチョルさんが先に……」
「うーん、じゃあショートケーキ」
「……どうぞ」
「ありがとー」
二つあるケーキを取り分ける。
「……いただきまー」
目の前のケーキを食べようと集中してると
「A、」
不意に名前を呼ばれる。
「はい？」
「あ」
「……あ？」
「ほら早く "あー" して、落ちちゃうから」
「あー？ ん……！」
口に運ばれたのはショートケーキのいちご。
突然の事に驚き彼を見ると、一人嬉しそうに笑ってた。
「どう？ いちご美味しい？」
「美味しい、です……」
「よかった、俺も食べよ」
そういう彼は、笑ってると言うよりニヤニヤしてる気がする。
「……もしかして、これやる為にショートケーキにしました？」
「バレた？」
「……スンチョルさん、たまに子供みたいですね」
「子供？ ……俺が？」
「はい。 やる事が、たまに子供に見えます」
「……ふーん？」
彼からケーキに視線を移し、一口食べようとした時
「……え、」
頬に、触れるだけのキスをされた。
.
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1631人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MIE(プロフ) - ももこさん» コメントありがとうございます！ 別作品が完結次第ですが新しくすんちょる視点を書こうと考えてますので、その理由はそちらで書こうと思っております🙇♀️なのでもう少しお待ち頂けたら幸いです🍒 (6月7日 3時) (
レス) @page18 id: 3e10d8c607 (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - すんちょるが何故主人公のこと好きになったのか気になります！ (6月1日 19時) (レス) @page18 id: 7eba4932cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MIE | 作成日時：2023年3月31日 23時
