-Sweet of lovers 01 ページ18
.
……どうしよう
本当に心臓が破裂するかもしれない。
「あっ、あの、退いてください……」
「やだ」
「なんで……、」
「ここがいいから」
「だっ……だからって……」
「ちょっとくらいいいじゃん。 ……だめ？」
「だっ……だ、め……じゃ、ない……です……」
.
.
.
五分前に溯る。
適当なご飯を食べ終え、ソファーに座り彼と一緒にテレビを見ていた時。
途中で洗面所に向かった彼が、戻るなりソファーに横になった。
……私の膝を枕にして。
.
.
.
「ん〜、幸せ〜……」
「あ、の……」
「んー……」
一向に退こうとしない彼は、膝枕のまま目を閉じる。
「あのっ、スンチョルさん……？」
「ん……」
「退いて、くれませんか……？」
目を閉じたままの彼は、眠りに落ちたのか問いかけにも応じなくなった。
「……スンチョル、さん？」
……眠ったのかな。
にしても、改めて彼を見ると白く綺麗な肌に、くっきりな二重、長いまつ毛……
単純な言葉で纏めれば、かっこいい。
眠る彼を見ながらそんな事を考える。
「……かっこいいなぁ……」
自分でも気付かないうちに声に出ていた。
……無意識。
だけどひとたび意識すれば、口に出すことは容易になる。
更には彼が寝ているのならば、開かれる心配も無い為に恥ずかしさもない。
「……やっぱりかっこいいなぁ……」
そっと撫でれば、サラサラの髪が波打つ。
そのせいで前髪が目にかかると少し眉間に皺を寄せる。
そんな表情も可愛くて。
急に、どうしようもない程愛しくなる。
いつもは恥ずかしくて、そんな言葉どころかちゃんと会話も出来ないのに。
何故か無性に伝えたくなった。
「好きだよスンチョラ……」
声に出したせいか、急にこの気持ちを、膝の上で眠る彼を、変に意識してしまい途端に鼓動が速くなる。
徐々に火照る顔をパタパタと手で扇ぎながら、意識を逸らそうとテレビへ視線を戻すも
不意に伸びてきた彼の手により阻まれる。
「……ずるいね、A」
彼の元へ手繰り寄せられると、私の口は返事をする間もなく塞がれる。
.
.
.
「……ずるいよ、ほんと。 我慢出来なくなるよ？俺」
.
.
.
雰囲気に酔ったのか
.
……それとも、本心で望んでるのか
.
「……がっ、我慢……しなくて、も……いい、ですよ……？」
.
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←-House date 03
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1631人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MIE(プロフ) - ももこさん» コメントありがとうございます！ 別作品が完結次第ですが新しくすんちょる視点を書こうと考えてますので、その理由はそちらで書こうと思っております🙇♀️なのでもう少しお待ち頂けたら幸いです🍒 (6月7日 3時) (
レス) @page18 id: 3e10d8c607 (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - すんちょるが何故主人公のこと好きになったのか気になります！ (6月1日 19時) (レス) @page18 id: 7eba4932cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MIE | 作成日時：2023年3月31日 23時
