-House date 03 ページ17
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仕返しで同じ事しようと企んでたのに。
「んぇっ……A……A、急にどうした、？」
結局は彼への愛しさから腰に手を回す。
「……あ、え……A、？」
身長の低い私は、彼の鼓動がよく聞こえる。
それが徐々に速くなっていくところを聞けば、仕返しは一応成功したのかな。
「A、捏ねた後は……どうするの？」
「ボウルにいれて……発酵、します……」
「どのくらい発酵させるの？」
「生地が、大きくなる、まで……」
「……そっか」
彼に合わせるかの様に速くなる私の鼓動は、彼に聴こえていないだろうか。
そんな事考えてれば、くるりと向きを変えた彼に抱きしめられる。
「ん〜……Aー、そういうことしちゃダメだよー。 ……我慢してるのに、キスしたくなるじゃん」
恥ずかしくてずっと上げれなかったのに、彼の言葉で顔を上げてしまう。
まっすぐ私だけをずっと見ている彼は、目を逸らすことが出来なくさせる。
いろんな感情が入り交じったその視線から "愛しさ" を感じ、思わず背伸びする。
触れるだけのキスをし、我に返り恥ずかしさから逃げ出そうとするも
彼に手を取られ阻まれる。
「……逃げるなんてずるい子だね、A」
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「……すっごい大きくなっちゃったね」
「それはスンチョルさんがっ……！！」
「俺が？」
「すっ……スンチョルさんがっ、」
「……俺が、何？」
「なっ、何でも、何でもないです！！！」
「もうAってば、ほんと……ちょっとからかっただけなのに可愛いんだから……」
"何故か" 長時間放置された生地は、発酵しすぎたようでいつも作る時より数倍は大きくなってた。
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最後に残ったのは、満足気な彼と、ちょっと失敗したパン。
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……それと、彼の跡を残された私だけ。
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MIE(プロフ) - ももこさん» コメントありがとうございます！ 別作品が完結次第ですが新しくすんちょる視点を書こうと考えてますので、その理由はそちらで書こうと思っております🙇♀️なのでもう少しお待ち頂けたら幸いです🍒 (6月7日 3時) (
レス) @page18 id: 3e10d8c607 (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - すんちょるが何故主人公のこと好きになったのか気になります！ (6月1日 19時) (レス) @page18 id: 7eba4932cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIE | 作成日時：2023年3月31日 23時
