-Lost 03 ページ13
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そう言うと彼はタオルを手にし、ゆっくりと髪を乾かし始める。
「えっ、いいですよ別にそんな……！？」
「いいからいいから。 ……俺の仕事知ってるでしょ？」
「それは、まぁ……知ってますけど……」
"本業だよ？ 俺にやらせてよ〜" なんて。
そんな事言われたら断われない。
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少ししてドライヤーも終わると、後ろから声が聞こえる。
「さ〜、お待たせしました〜お客様。 ……いかがですか〜？」
接客モードなのか、変に意識してしまう。
「あっ、ありがとう、ございます……？」
「ん〜、俺と同じシャンプーの匂い……」
「なっ、スンチョルさん……！？」
気が付けば私にもたれ掛かるように
私の頭に顎を置く彼に、後ろから抱きしめられる
「ん〜、少しだけ〜……」
途端に速くなる鼓動が、どうか彼に聞こえませんように。
そう祈るしか出来ない。
「あー……俺と同じシャンプーの匂い……俺耐えれるかな……」
「スンチョル、さん、その……」
「……これ以上はほんとに、やめないと」
"耐えられなくなっちゃう" なんて呟きながら立ち上がった彼は、浴室へと向かう。
「ほんとに、心臓飛び出そう……」
高鳴る心臓を抑えるのに必死だった。
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「ん〜……？」
気が付けば外は明るく、彼のベッドの上に居た。
「……シャワー浴びてるのを、待ってた……はずじゃ……」
寝起きで回らない頭をフル回転させるも、思い出せるのはそこまでで。
"待ってる間に寝落ちした" と結論付けるのは容易だった。
「スンチョルさ……」
ソファーで眠る彼が目に入る。
丸まって眠る彼にブランケットを掛け、ソファーの前でしゃがむ。
……寝てる間くらい、いくら見ててもいいよね。
「可愛いな……」
眠る彼はいつもと違って、幼く見える。
自分のベッドなんだからベッドで寝ればいいのに、私を優先してくれたんだろう。
……別に、恋人に違いは無いんだから
「一緒に寝ても、よかったのに……」
気が付いたら声に出ていて。
自らの言葉に恥ずかしくなり、スクっと立ち上がる。
誤魔化す様に "顔洗いに行こう" なんて、呟いた時にはもう遅い。
「……今日、一緒に寝よっか？」
いつから起きてたのか、いつから聞いてたのか分からない彼に手を引かれ
バランスを崩した私はソファーで横になる彼に、後ろから抱きしめられる様に倒れ込む。
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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MIE(プロフ) - ももこさん» コメントありがとうございます！ 別作品が完結次第ですが新しくすんちょる視点を書こうと考えてますので、その理由はそちらで書こうと思っております🙇♀️なのでもう少しお待ち頂けたら幸いです🍒 (6月7日 3時) (
レス) @page18 id: 3e10d8c607 (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - すんちょるが何故主人公のこと好きになったのか気になります！ (6月1日 19時) (レス) @page18 id: 7eba4932cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIE | 作成日時：2023年3月31日 23時
