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『涼ちゃん！』
辰哉さんから、｢ちゃんと"夫婦"になって欲しい｣と言われた次の日、私は涼ちゃんに電話をした。
辰哉さんの事もそうだけど、蓮くんの事も考えなきゃダメで、頭がパンクしそうだったから、助けを求めた。
ゆっくり話せるように、とウチへ呼んで、今、涼ちゃんが来たところ。
『ごめんね？わざわざ来てもらっちゃって...』
宮｢いや、全然大丈夫。Aの新居も見てみたかったし。はい、これお土産。｣
『わぁ！ありがとう！』
急に呼び出したのに、お土産まで持ってきてくれるなんて、やっぱり涼ちゃんは優しいし、気配りの出来る人だなって関心した。
その後、紅茶と涼ちゃんから頂いたスイーツを出してソファに座る。
涼ちゃんは、私から話しだすのをただ待っていてくれた。
『あのね...涼ちゃん...』
宮｢うん、どうした？｣
『あの...えっと、何から話せばいいか分かんなくて...話がめちゃくちゃになっちゃうかもしれないんだけど...』
宮｢ふふっ、いいよ。ゆっくりでいいから、話したい事、全部聞かせて？｣
『ありがとう...えっと、まずは...』
それから、話がごちゃごちゃになりながらも、涼ちゃんに今までの事を全部話した。
そして涼ちゃんは、そんな私の話を｢うんうん｣と時々相槌を打ちながら、静かに、真剣に聞いてくれていた。
『...っていう事があってね...どうしたらいいんだろうって思っちゃって。考えすぎて頭パンクしそうなの...』
宮｢...なるほどね。｣
全て話終わる頃には、約1時間程経っていた。
私の話を聞いた涼ちゃんは、何か考えているようで、少し難しい顔をしたまま黙っていた。
『...』
宮｢...まぁ、普通に考えれば、既に夫婦なんだから、ちゃんと一般的な夫婦として暮らしていけるのが1番なんだと思う。｣
『うん...』
宮｢でも、A達の場合はちょっと特殊だったからね。そう簡単に考えられないのも分かる。｣
『うん...』
宮｢まずは、旦那さんの事、もっと知ってみたら？｣
『え？』
宮｢お互い、今までちゃんと会話して来なかったから、お互いの事よく知らないでしょ？｣
『確かに...』
宮｢今の時点で目黒くんの方が有利だから、ちゃんと旦那さんの事を知って、Aの事も知ってもらってからじゃないかな？どちらを選ぶかっていうのは。｣
『...なるほど』
.
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ちり(プロフ) - KAORIさん» コメントありがとうございます！もう少しで完結すると思いますが、最後まで読んで頂けると嬉しいです😊 (11月5日 22時) (
レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
KAORI(プロフ) - キャー💜二人の気持ちが結ばれてめちゃめちゃ嬉しい！！私までニヤニヤしちゃいました♡ (11月5日 22時) (レス) @page46 id: 7e73bcd6e8 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - skさん» ご意見ありがとうございます。善処します。 (11月2日 20時) (レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
sk(プロフ) - ww使用しない方がいいのに。ネット民同士の会話みたい (11月2日 19時) (レス) @page43 id: 4e0eda8720 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちり | 作成日時：2023年10月4日 21時
