私達には愛がない

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深澤side



今日は、いつも遊んでる女の子達の予定が合わなくて、仕事が終わって真っ直ぐ家に帰った。


こんなに早く帰るのは熱出した時ぶりだからホント久々。

飯食って帰ろうかとも思ったんだけど、なぁんか面倒くさくなっちゃって、そのまま帰る事にした。




深｢アイツまだ寝てねぇよな、さすがに。｣




熱出した時看病して貰ったけど、まだまだアイツの事は苦手。

だし、多分...いや、きっとアイツも俺の事苦手。

お互い気まずいな、こりゃ。




でも、俺の家だし、行くとこ無いしって事で帰ってきた我が家。




ガチャガチャッ






『お帰りなさい。』



玄関のドアを開けると、律儀に出迎えてくれるアイツ。



深｢...あぁ｣



申し訳ないけど、俺はこんな風にしか言えない。



『今日はお早いですね。体調悪いですか？』



あぁ、あまりにも帰って来るのが早すぎて体調不良だと思われてるww



深｢いや...予定無くなったから帰ってきた。｣

『そうなんですね。ご飯、食べました？』

深｢...まだ｣

『何か作りましょうか？簡単な物しかないですけど。』



マジか。
どうすっかな...まぁ、腹も減ってるしな...って事で



深｢あー、じゃあ、頼む。｣



空腹には勝てなかったので、大人しく作って貰う事にした。


すると


『ふふっ、かしこまりました！』



は？え、今笑った？
なになになに！初めて笑顔見たんだけど...



え、めっちゃ可愛い...



って、何考えてんの、俺。

きっといつもの暗い顔しか見てなかったから、突然の笑顔でびっくりしただけだわ！うん、絶対そう！



...誰に言い訳してんだww



そこから少しアイツの事が気になりながら、飯が出来上がるのを待った。


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