15. ページ16
それから私は旦那様との事を話した。
『...という感じなんです。だから、この前曖昧な返事になってしまって...』
目｢...｣
言い終わった後何も言わない目黒さんに不安で、やっぱり話すんじゃなかった、と後悔した。
『あ、あの、すみません、こんな話...重いですよね...忘れて下さい！か、帰りましょう！』
急に気まずくなって、早くこの場から離れたいと思い席を立った。
目｢待って！｣
立ち上がった私の手を掴み、引き止めた目黒さん。
『え？』
目｢まだ話の途中でしょ？座って？｣
『...はい。』
表情からは何を考えているのか読めない目黒さん。
次に言われる言葉が怖くて、自然と俯いてしまう...
目｢ごめん。俺、あんまり頭良くないからさ、ちゃんと理解出来てるか分かんないんだけど...つまり、籍は入ってるけど愛は無いって事だよね？｣
『そうですね。旦那様は私に関心ないですし...私もですけど...』
目｢...それってさ、考えようによっちゃすげー良くない？｣
『え？』
目｢だってさ、その旦那さん？ほぼ家にいないんでしょ？いても特にお世話する事ないんでしょ？え、めっちゃ楽じゃん！自分の為に使える時間がたくさんあるし、外出だって自由。しかも、恋愛だって自由にしていいなんて、めっちゃ好条件だよ！まぁ、それで本気で愛した人と結婚出来ないっていうデメリットはあるけどさ、それ以外は自由だし、良い事の方が多くない？｣
びっくりした...
目黒さんがこんな事を言ってくれるなんて...
絶対引かれたと思っていたのに。
でも、言われてみればそうかもな...
今までは、何でここにいるんだろう、何のために...ってネガティブ思考になってたけど、目黒さんに言われて気付いた。
『そっか...確かに、そうですよね。』
目｢ふはっ、そうでしょ？だから落ち込んだりするの勿体ないと思うよ？｣
『...うん、そうですね！目黒さん、ありがとうございます！私、目黒さんに話せて良かったです！』
目｢っ、いや、うん、元気になって良かった。｣
『あの、こんなお願い、図々しいとは思うんですけど...』
目｢何？｣
『私と...お友達になって頂けませんか？』
目｢へ？｣
『いや、何か、目黒さんとお話すると元気になれるし、楽しいので...あ、ダメなら全然！断って貰って大丈夫です！』
目｢ははっwwうん、友達になろ？｣
『ありがとうございます！』
こうして、目黒さんと友達になれた。
そして連絡先も改めて交換した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1904人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちり(プロフ) - KAORIさん» コメントありがとうございます！もう少しで完結すると思いますが、最後まで読んで頂けると嬉しいです😊 (11月5日 22時) (
レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
KAORI(プロフ) - キャー💜二人の気持ちが結ばれてめちゃめちゃ嬉しい！！私までニヤニヤしちゃいました♡ (11月5日 22時) (レス) @page46 id: 7e73bcd6e8 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - skさん» ご意見ありがとうございます。善処します。 (11月2日 20時) (レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
sk(プロフ) - ww使用しない方がいいのに。ネット民同士の会話みたい (11月2日 19時) (レス) @page43 id: 4e0eda8720 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちり | 作成日時：2023年10月4日 21時
