隣りの席の天邪鬼 2

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『翔太くん！声大っきいよ！』

渡｢あ、ごめん。てかマジで言ってる？｣

『こんな事、冗談で言えないよ。』

渡｢はぁー、めっちゃ嬉しい！｣

『あ！ねぇ！そろそろリレー始まっちゃう！戻ろ？』

渡｢あ、ちょっと待って！｣

『ん？...わっ！』

渡｢充電。これでリレー頑張れる！ちゃんと俺の事応援しろよ！｣

『ふふっ、当たり前だよ。もう私は翔太くんしか見えてないからね♪』

渡｢...それズルい。あー、このままサボりてぇ。｣

『ダメだよ。ちゃんと戻って、カッコいい姿見せてよ。』

渡｢...今日一緒に帰ろ。｣

『うん、いいよ。』

渡｢よっしゃ！頑張りますか！｣

『うん！応援してるからね！』







お題は【今1番会いたい人】だった。


見た瞬間、翔太くんの顔が浮かんで、この人しかいないと思った。




まさか翔太くんから告白されるとは思ってなかったけど、とっても嬉しかった。入学式から好きでいてくれたなんて知らなかったけど...



そしてあの反応も全部照れ隠しだったなんて...
分かりにくいよ翔太くん...




リレーに向かう前に翔太くんからハグされた。
ドキドキしたけど、何か安心感もあって、リレー頑張れって意味も込めて、私もハグし返す。



そして私はクラスの所、翔太くんはリレーの所に向かった。




その後、リレーは翔太くんの所が1位だった。
というか、翔太くんがめっちゃ追い抜いてた。
それで1位になったって感じ。こんなに速いと思わなかった...



戻ってきた翔太くんに、お疲れ様と言ってタオルを渡した。



『翔太くんめっちゃ速くてびっくりした！凄い追い抜くんだもん！カッコよかったよ！』

渡｢ん。サンキュ。あんなに追い抜けたのはAのおかげかもな。｣

『私？何もしてないよ？』

渡｢応援してくれてただろ？あと、さっきのハグ。｣

『ちょ、声大っきいって！』

渡｢ふはっ、顔真っ赤ww｣

『もう！』





このやり取りを見ていた悠羽達に、急にどうしたのかと根掘り葉掘り聞かれて、翔太くんも私もタジタジだったww


でも、付き合った事を報告すればみんなおめでとう！と喜んでくれた。


どうやら、翔太くんが私を好きだった事は、私以外みんな知ってたらしい...







最終的な結果は、私達白組の優勝！
あ、言い忘れてたけど、私達と康二達が白組、亮平くん達が赤組だったよ！


お疲れ様会やろうと言われたけど、翔太くんが断ってた。
多分、一緒に帰る約束したからだよね。




翔太くんと私は、先に帰った。


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