3 ページ7
康二と目黒くんと別れて私達は教室へ戻った。
深「あ!Aちゃん、悠羽ちゃん、おかえりー!」
悠「ふっか、うるさいよ。」
深「辛辣!ま、そこもいいんだけど♡」
『...』
深澤くんは相変わらずだ...
それより、私の隣の席...
深「あ、なべー、起きろー!Aちゃんと悠羽ちゃん帰って来たぞー!」
渡「...」
...寝てる?
てか...まさかの隣の席...
嘘でしょ...早く席替えして欲しい...
深「ごめんね?なべ、いっつもこうなの。大体寝てんのよ。」
『ううん!別に、大丈夫...』
悠「てか、Aの隣まさかのなべかぁ...」
『えっ?!悠羽、まさか...』
悠「いやぁ、こいつも部活一緒なの。ごめんね?黙ってて。」
きっと悠羽は、入学式の時の話から、私がこの人の事を苦手だという事を知っていたから、部活で一緒になった事とか内緒にしてくれてたんだろうと思った。
それは悠羽の優しさだし、私が苦手なだけだから、悠羽は普通に仲良くして貰っていい。そこまで私に合わせなくてもいいんだ。
『ううん!全然大丈夫だよ!むしろ私の方こそごめんだよ。気を遣わせちゃって...』
悠「ううん、そんな事ないから。何かあったら教えて?今度は私がちゃんと言ってあげるから!」
『ふふっ、うん。ありがとう。』
深「なになにー?何の話ー?」
悠「ふっかには関係ない話。それより、そろそろ体育館行かなきゃじゃない?入学式始まるよ!」
深「うわ!そうじゃん!ちょ、なべ!起きろって!入学式始まるぞ!」
渡「んー...ふぁぁ...めんどくさ...」
深「ほら!行くぞ!」
渡「...へぃへぃ」
その時、一瞬目が合った。
渡「っ!?」
え?!何?!何かビックリしてるけど...
目玉落ちそうなくらい見開いてるけど...
大丈夫?!落っこちない?!
何か凄く驚いてるから、私もビックリしちゃって動けない...
悠「Aー!行くよー!」
『!あ、うん、待って!』
悠羽に呼ばれて、やっと我に返った。
いや、マジで何?やっぱ苦手...
渡「...ふっか。」
深「ん?...あぁ、ビックリだよね。まさかの隣の席ww」
渡「...え、寝顔見られた?」
深「それはもう、バッチリ♡」
渡「...最悪...」
深「どんまい♡」
私が教室を出た後、こんな会話をしてたなんて知る由もない。
.
966人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちり(プロフ) - ゴマ団子さん» ありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです。もう1つのお話と掛け持ちで更新しているので、遅くなってしまうかもしれませんが、読んで頂けたら嬉しいです。 (9月17日 16時) (レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ団子 - コメント失礼しますっ。隣りの席の天邪鬼、すごく面白い作品ですねっ。プレッシャーをかけるようですが、更新頑張ってください!! (9月17日 14時) (レス) id: 9d2fbf6ffa (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - 抹茶らてさん» ありがとうございます!励みになります!楽しんで頂けるようなお話が書けるように、頑張ります! (9月16日 16時) (レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶らて - すごく好みのお話です!!作者さんのペースで更新頑張ってください😊 (9月16日 13時) (レス) id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - 優希さん» すみません!教えて頂きありがとうございます! (9月10日 22時) (レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちり | 作成日時:2023年9月9日 1時