41 ページ41
『え？！ひかる？！』
岩｢遅いから迎えに来たんだけど、どういう事？｣
『あ、これは...』
目｢俺が、最後に抱きしめさせて下さいって頼んだんです。すみません。A先輩の彼氏さんですか？｣
岩｢...そうだけど｣
目｢初めまして。俺、1年の目黒蓮です。A先輩とはよくここで喋ったりしてて。たくさん話してるうちに、A先輩の事好きになってて、告白したんですけど、たった今フラれました。"めちゃくちゃカッコ良くて、大好きな彼氏がいるから付き合えない"って。｣
岩｢え｣
『ちょっ、蓮くん！』
目｢だから最後に抱きしめさせて欲しいと頼み込んで...で、さっきの光景です。すみません、人様の彼女さんにハグしてしまって。｣
岩｢いや...｣
目｢ちゃんと諦めるんで。でも...｣
岩｢？｣
目｢もし、A先輩を泣かせる事があったら、今度は全力で奪います。｣
岩｢は？！｣
『え？！』
目｢だから、絶対泣かせないで下さいね。じゃ、俺戻ります。｣
岩｢あ、おい！｣
目｢あ！それと、フラれたけど、俺とA先輩は友達なんで！普通に仲良くしてても嫉妬しないで下さいね(笑)｣
岩｢はぁ？！｣
目｢じゃ！A先輩、またね！｣
『あ、ちょっと！蓮くん！』
蓮くんに抱き着いたのは私の方なのに、ひかるに誤解されないように、自分がお願いしてハグしたと言ってくれた蓮くん。
彼は本当に優しいな。
ただ、蓮くんがひかるに言った"めちゃくちゃカッコ良くて、大好きな彼氏"ってやつ。
そんな事一言も言ってないのに！
...まぁ、心の中では思ってるけど。
おかげでさっきからひかるの視線が痛い...
それと、何かひかるを煽るような感じの事言ってたよね？！あの子！
蓮くんが言うと冗談に聞こえないから困る！
しかも言い逃げみたいな事して...
この後、ひかるのご機嫌取らなきゃいけないのは私なのに...
くそぅ！今度ジュース奢ってもらおう！絶対に！
岩｢A｣
『ヒッ！』
岩｢とりあえず、説明してくれる？｣
『...喜んで。』
それから私は、残り僅かな昼休みの時間を目一杯使って、ひかるにしっかり説明した。
最初は怪訝な顔をしてたひかるも、最終的には笑顔に戻り、無事に教室に戻ることが出来た。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちり(プロフ) - ワラビー餅さん» コメントありがとうございます😊あと少しで終わります。よろしけれ最後までお付き合い下さい✨ (3月31日 18時) (
レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
ワラビー餅(プロフ) - 凄い展開になって来ましたね。誤解解けると良いのですが (3月31日 18時) (レス) id: c0b26c55df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちり | 作成日時：2024年2月16日 20時
